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インフルエンザA型とB型の違いとは?症状や治療法の違いを徹底解説!

冬になると毎年のように流行するインフルエンザですが、「A型」「B型」という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょう。医療機関で「今回はA型ですね」と診断されても、B型とどう違うのか、症状や治療法に差があるのか、疑問に感じる方は少なくありません。

実際、当院でも「A型とB型、どちらが重いんですか?」「家族がB型だったけど、自分もかかりますか?」のようなご質問を数多くいただきます。インフルエンザウイルスにはいくつかの型があり、それぞれ特徴や流行時期が異なります。正しい知識を持つことで、適切な予防や対処が可能になるのです。

本記事では、インフルエンザA型とB型の違いについて、症状や重症度、流行時期、治療法などを詳しく解説します。医療現場での実例も交えながら、よくある誤解を解き、家庭や職場での感染対策に役立つ情報をお届けします。

インフルエンザA型とB型の基本的な違い

インフルエンザウイルスには大きく分けてA型、B型、C型、D型に分類されます。このうち毎年の流行の中心となるのはA型とB型です。C型は感染しても軽い風邪程度の症状にとどまることが多く、大規模な流行を起こすことはほとんどありません。

A型とB型の最も大きな違いは、ウイルスの遺伝子構造と変異のしやすさにあります。A型は人だけでなく鳥や豚などの動物にも感染するため、ウイルスの遺伝子が混ざり合って新しい亜型が生まれやすいという特徴があります。一方、B型は基本的に人にのみ感染し、A型ほど大きな変異は起こしません。

項目A型インフルエンザB型インフルエンザ
感染する宿主人、鳥、豚など多種の動物主に人のみ
変異の頻度頻繁に変異し、新しい亜型が出現比較的緩やか
流行の規模世界的大流行(パンデミック)を起こすことがある地域的な流行が中心
亜型の種類H1N1、H3N2など複数の亜型が存在山形系統とビクトリア系統の2系統

A型インフルエンザの特徴

A型インフルエンザは変異しやすく、過去に大きなパンデミックを引き起こしてきた型です。ウイルス表面にあるヘマグルチニン(H)とノイラミニダーゼ(N)という2つのタンパク質の組み合わせによって、H1N1型、H3N2型などの亜型に分類されます。

2009年に世界的な流行を起こした新型インフルエンザもA型(H1N1)でした。動物から人への感染が起こりやすいため、新たな亜型が出現する可能性が常にあり、徹底した管理が重要視されています。

B型インフルエンザの特徴

B型インフルエンザは人にのみ感染し、A型ほど大きな変異を起こさないため、パンデミックを引き起こすことはありません。しかし、だからといって軽視してよいわけではなく、重症化や死亡例も一定数報告されています。

ここ最近のインフルエンザワクチンはA型とB型の両方の系統に対応できるようになっています。

C型インフルエンザについて

C型インフルエンザはA型・B型に比べて症状が軽いことが多く、成人では感染してもほとんど症状が出ません。流行性も低く、季節性インフルエンザとしての問題にはならないため、通常の検査では調べられることもほとんどありません。

インフルエンザの症状はA型とB型で何が変わるのか

「A型は重症、B型は軽症」というイメージを持っている方が多いのですが、これは必ずしも正確ではありません。確かに傾向としてA型のほうが高熱や全身症状が強く出やすいのですが、B型でも重症化することはあり、個人の年齢や健康状態によって症状の重さは大きく異なります。

普段の診療でも、B型で39℃以上の高熱が続いた方や、逆にA型でも比較的軽症で済んだ方など、個人差が非常に大きいことを実感しています。型による特徴を理解しつつ、「この型だから大丈夫」と油断しないことが大切です。

症状A型の特徴B型の特徴
発熱38〜40℃の高熱が急激に出現37〜39℃程度でA型よりやや低めの傾向
全身症状強い倦怠感、関節痛、筋肉痛が顕著全身症状はA型より軽度なことが多い
消化器症状比較的少ない腹痛、下痢、嘔吐などが出やすい
呼吸器症状咳、喉の痛みが比較的軽度なこともある咳、鼻水などが目立つことがある
発症の速さ突然の発症が特徴的比較的緩やかに症状が進行することも

A型インフルエンザの典型的な症状

A型インフルエンザの最大の特徴は、突然の高熱と強い全身症状です。朝まで元気だった方が、昼過ぎには38℃を超える熱が出て、夕方には関節や筋肉が痛くて動けなくなる、といった急激な経過をたどることが多くあります。

当院で診察した40代の会社員の方は、午前中の会議まではなんとか参加できたものの、昼食後に急激な寒気と発熱が始まり、夕方には39.5℃の高熱と全身の関節痛で歩くのもつらい状態になりました。翌日受診してA型と診断され、抗インフルエンザ薬を処方し、半日後に解熱し回復に向かいました。このように、急激な発症と強い全身症状がA型の典型的なパターンです。

B型インフルエンザの典型的な症状

B型インフルエンザでは、A型に比べて消化器症状が目立ちやすいことが特徴です。発熱とともに腹痛や下痢、嘔吐などが現れることが多く、特に小児では胃腸炎と間違われることもあります。

小学生のお子さんを持つ親御さんから、「熱と一緒にお腹が痛いと言い出して、下痢もあるのでノロウイルスかと思った」というコメントをいただいたことがあります。B型では発熱がA型ほど高くならないこともあり、風邪や胃腸炎との区別が難しい場合があります。

共通する特徴

A型、B型ともに潜伏期間は1〜3日程度で、感染してから発症までの時間に大きな違いはありません。また、咳や喉の痛み、鼻水といった呼吸器症状は両方の型で見られます。

発症初期には風邪との区別がつきにくいこともありますが、インフルエンザでは通常の風邪よりも全身症状が強く、急激に悪化することが多いのが特徴です。周囲でインフルエンザが流行している時期に高熱や強い倦怠感が出た場合は医療機関を受診することをお勧めします。

インフルエンザA型とB型の流行時期の違い

インフルエンザの流行には季節性があり、日本では例年11月頃から翌年3月頃まで続きます。この期間内でも、A型とB型では流行のピークが異なることが知られています。

一般的にA型はシーズンの前半、12月から1月にかけて流行のピークを迎えることが多く、B型はシーズンの後半、2月から3月にかけて増加する傾向があります。ただし、年によって流行パターンは変動し、A型とB型が同時期に流行することもあります。

項目A型インフルエンザB型インフルエンザ
流行のピーク12月〜1月(シーズン前半)2月〜3月(シーズン後半)
感染力非常に強いA型と同等に強い
流行の規模大規模流行になりやすい地域的な流行が中心
学級閉鎖との関連学級閉鎖の主要因となることが多い年度末の流行で学級閉鎖につながることも

A型の流行パターン

A型インフルエンザは12月から1月にかけて急速に感染者数が増加し、年末年始の帰省や旅行、忘年会・新年会などの人が集まる機会が重なることで、一気に広がる傾向があります。

当院でも例年は年末から1月にかけてインフルエンザの検査や診療が集中します。特に学校や職場でクラスター的な発生が起こりやすく、「家族全員が順番に発症した」というケースも少なくありません。感染力が非常に強いため、一人が発症すると家庭内で3〜5日後に次の方が発症することが多く見られます。

B型の流行パターン

B型インフルエンザは2月から3月にかけて流行のピークを迎えることが多く、A型の流行が落ち着いた後に増加してくるパターンが典型的です。学校では学年末の行事が多い時期と重なるため、注意が必要です。

ただし、B型だからといって感染力が弱いわけではありません。実際に、B型による学級閉鎖や家庭内感染は頻繁に起こっています。「もうシーズンも終わりだから大丈夫」と油断せず、3月頃までは手洗いやマスクなどの予防策を継続することが重要です。

同時流行で二度感染する可能性

インフルエンザA型とB型は別のウイルスですので、一度A型にかかっても、その後B型に感染する可能性があります。実際、1シーズン中に両方の型に罹患する方もいます。

また、年によってはA型とB型が同時期に流行することもあり、インフルエンザの診断や治療がより複雑になることがあります。当院では流行状況を常に把握し、適切な検査と治療を提供するよう心がけています。

インフルエンザA型とB型の検査方法

インフルエンザの診断には、迅速検査キットを用いたウイルス検出を行うことが一般的です。現在広く使われている迅速診断キットは、鼻やのどから採取した検体を用いて、10〜15分程度でA型かB型かを判別できる優れた検査方法です。

ただし、発症直後(発熱から12時間以内)ではウイルス量が少なく、検査結果が陽性とならない場合もあります。当院では、症状や周囲の流行状況を総合的に判断し、必要に応じて時間をおいての再検査をお勧めすることもあります。

迅速診断キットの仕組み

インフルエンザ迅速診断キットは、ウイルス表面の抗原を検出する免疫学的検査です。鼻腔や咽頭から綿棒で検体を採取し、専用の試薬と反応させることで、A型・B型それぞれのウイルスの有無を判定します。

検査結果はテストラインの出現で判定され、A型のラインが出ればA型陽性、B型のラインが出ればB型陽性と判断します。稀に両方のラインが出てA型とB型の同時感染の診断になる場合があります。

迅速検査のタイミング

迅速検査の精度は発症からの時間によって変わるため、検査のタイミングが重要です。一般的に、発症後12〜48時間の間に検査を行うと、最も正確な結果が得られるとされています。

発症直後ではウイルス量が少なく偽陰性(実際は感染しているのに陰性と出る)となる可能性があり、逆に発症から時間が経ちすぎるとウイルス量が減少して検出しにくくなることもあります。症状が強い場合や周囲に感染者がいる場合は、検査結果が陰性でも臨床的にインフルエンザと判断して治療を開始することもあります。

その他の検査方法

迅速診断キット以外にも、ウイルス培養などの精密検査がありますが、これらは結果が出るまでに時間がかかるため、通常の臨床現場ではあまり使用されません。主に研究目的等で用いられます。

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インフルエンザの治療法はA型とB型で違いはあるのか

インフルエンザの治療法について、「A型とB型で薬は違うのですか?」と質問されることがあります。抗インフルエンザ薬はどちらの型にも有効で、発症後48時間以内に使用を開始することで、症状の重症化を防ぎ、回復を早める効果が期待できます。

治療の中心は抗インフルエンザ薬の投与、十分な休養、水分補給、そして症状に応じた対症療法です。型による違いよりも、発症からどれだけ早く適切な治療を開始できるかが重要になります。

治療の要素内容A型・B型の共通点
抗インフルエンザ薬オセルタミビル(タミフル)、ラリナミビル(イナビル)、バロキサビル(ゾフルーザ)などどちらの型にも有効
投与のタイミング発症後48時間以内早期投与が重要
安静と休養症状が強い間は十分に休養する型にかかわらず必須
水分補給発熱による脱水予防のため十分な水分摂取特にB型の消化器症状時は重要
解熱剤アセトアミノフェンなど高熱時の対症療法として使用

抗インフルエンザ薬の種類

現在使用されている抗インフルエンザ薬には、内服薬、吸入薬、点滴薬など複数の種類があり、年齢や症状、生活スタイルに応じて選択されます。

代表的な薬として、内服薬のオセルタミビル(タミフル)は1日2回を5日間服用、吸入薬のラニナミビル(イナビル)や新しい内服薬のバロキサビル(ゾフルーザ)は1回の服用で治療が完了します。当院では、年齢や基礎疾患、服薬のしやすさなどを考慮して、最適な薬を選択しています。

早期治療の重要性

抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に使用を開始することが重要です。この期間を過ぎると効果が限定的になるため、高熱や強い倦怠感などの症状が出たら、適切な時期に医療機関を受診することをお勧めします。

一方、発症から3日以上経過してから受診された場合、薬の効果は限定的となり、自然に回復するのを待つしかないケースもあります。

対症療法と家庭でのケア

抗インフルエンザ薬と並行して、解熱剤や鎮咳薬などの対症療法も重要です。特に高熱による脱水を防ぐため、水分補給は欠かせません。

B型で消化器症状が強い場合は、下痢や嘔吐によって脱水が進みやすいため、経口補水液などで水分と電解質を補給することが大切です。食欲がない場合でも、少量ずつでも水分を摂るよう心がけてください。また、解熱剤としてはアセトアミノフェンが推奨されており、アスピリンなど一部の解熱剤は小児では使用を避ける方が望ましいとされています。

重症化リスクと注意が必要な方

インフルエンザは多くの場合、適切な治療と休養で回復しますが、一部の方では重症化するリスクがあります。A型・B型ともに重症化の可能性があり、特に高齢者、小児、基礎疾患を持つ方は注意が必要です。

実際、インフルエンザB型が小児インフルエンザ死亡例の約3〜4割を占めるシーズンもあり、「B型は軽い」という先入観は危険です。型にかかわらず慎重な経過観察が重要です。

重症化リスクが高い方注意すべき合併症予防策
65歳以上の高齢者肺炎、心不全の悪化ワクチン接種、早期受診
5歳未満の小児インフルエンザ脳症、肺炎ワクチン接種、症状の注意深い観察
妊婦重症肺炎、早産のリスクワクチン接種、手洗い・マスク
慢性呼吸器疾患(喘息、COPD)呼吸状態の急激な悪化普段の治療継続、早期受診
心疾患、腎疾患、糖尿病など基礎疾患の悪化、二次感染基礎疾患の良好なコントロール

小児のインフルエンザ脳症のリスク

小児、特に5歳未満ではインフルエンザ脳症という重篤な合併症が起こることがあります。発熱後、意識障害やけいれん、異常行動などが見られた場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

インフルエンザ脳症はA型でもB型でも発症する可能性があり、急激に進行することがあるため、早期発見・早期治療が極めて重要です。

高齢者の肺炎と心不全のリスク

65歳以上の高齢者では、インフルエンザをきっかけに肺炎を併発したり、持病の心不全が悪化したりするリスクが高まります。特に基礎疾患を持つ方は、インフルエンザ感染が命に関わることもあるため、予防と早期治療が重要です。高齢者では症状の進行が速いことがあるので、経過を注意深く観察し、悪化の兆候があれば早めに再受診することが大切です。

基礎疾患を持つ方の注意点

糖尿病、喘息、慢性腎臓病、心疾患などの基礎疾患を持つ方は、インフルエンザによって持病が悪化するリスクがあります。普段から基礎疾患のコントロールを良好に保ち、流行期には特に予防に注意を払うことが重要です。

また、免疫抑制剤を使用している方や、がん治療中の方なども重症化リスクが高いため、少しでも症状が出たら早めに主治医に相談してください。

家庭内感染と予防対策

インフルエンザは感染力が非常に強く、家庭内で一人が発症すると、次々と家族に感染が広がることがよくあります。発症者から3〜5日後に他の家族が発症するパターンが多く、家庭内での感染対策が重要になります。

当院でも「子どもがインフルエンザになって、2日後に母親、その翌日に父親が発症した」という家族全体での感染事例を多く経験しています。家族が順番にかかると看病も大変になるため、最初の一人が発症した時点で、家庭内での予防対策を徹底することが大切です。

予防対策具体的な方法
手洗い・手指消毒石鹸で20秒以上しっかり洗う、アルコール消毒も有効
マスクの着用発症者は必ずマスク着用、看病する家族もマスクを使用
部屋の隔離可能であれば発症者を別室で療養させる
タオル・食器の共有回避タオル、コップ、食器などは個別に使用
換気1〜2時間ごとに窓を開けて空気を入れ替える
ドアノブ・スイッチの消毒よく触る場所をアルコールで拭く

家庭内での具体的な感染予防策

家族が発症したら、まずは発症者をできるだけ別室で療養させることが理想です。難しい場合でも、寝る場所を離す、共有スペースでの接触を最小限にするなどの工夫が有効です。

当院で診察したあるご家族は、お子さんがA型インフルエンザと診断された後、すぐに子ども部屋で隔離し、食事も部屋で摂らせ、家族全員がマスクを着用して手洗いを徹底したところ、他の家族への感染を防ぐことができました。

看病する際の注意点

看病する方自身が感染しないための対策も重要です。マスクを着用し、看病後は必ず手洗いをする、部屋の換気を定期的に行うなど、基本的な感染対策を徹底してください。

特に小さなお子さんや高齢者の看病では、密接な接触が避けられないため、看病する方も予防接種を受けておくことをおすすめします。また、看病で疲労が蓄積すると免疫力が低下し、感染しやすくなるため、十分な休息と栄養摂取も心がけましょう。

予防接種の重要性

インフルエンザワクチンは、A型・B型の両方に対応したワクチンが使用されています。ワクチン接種によって感染を完全に防ぐことはできませんが、発症率を下げ、重症化を防ぐ効果が期待できます。

特に重症化リスクが高い高齢者、小児、基礎疾患を持つ方は、毎年流行前の10月から11月にワクチン接種を受けることが推奨されています。

よくある質問と回答

Q1. A型とB型、どちらが重症化しやすいですか?

一般的にはA型のほうが高熱や全身症状が強く出やすい傾向がありますが、B型でも重症化や死亡例が報告されており、型だけで重症度を判断することはできません。重症化リスクは、年齢や基礎疾患、免疫状態など個人の要因に大きく左右されます。どちらの型であっても、症状が強い場合や重症化リスクがある方は、早めに医療機関を受診してください。

Q2. 一度A型にかかったら、同じシーズンにB型にもかかることはありますか?

はい、あります。A型とB型は別のウイルスですので、一度A型に感染しても、その免疫はB型には効きません。実際、1シーズン中に両方の型にかかる方もいます。A型が流行した後にB型が流行することが多いため、一度回復しても予防策を継続することが大切です。

Q3. インフルエンザの検査は発症後すぐに受けるべきですか?

発症直後(発熱から12時間以内)では、ウイルス量が少なく検査で陽性と出ないことがあります。発症後12〜48時間の間に検査を受けると、最も正確な結果が得られるとされています。ただし、症状が強い場合や周囲に感染者がいる場合は、検査結果にかかわらず治療を開始することもあります。

Q4. 抗インフルエンザ薬は必ず飲む必要がありますか?

インフルエンザは自然に治癒する病気ですが、抗インフルエンザ薬を使用することで症状の期間を短縮し、重症化を防ぐ効果があります。特に重症化リスクが高い方(高齢者、小児、基礎疾患のある方)には、積極的な使用が推奨されます。健康な成人であっても、早期に回復して周囲への感染拡大を防ぐため、使用するメリットは大きいと考えられます。

Q5. B型は消化器症状が多いと聞きましたが、下痢止めは使ってもよいですか?

B型インフルエンザでは腹痛や下痢が見られることがありますが、安易に下痢止めを使用すると回復が遅れる可能性もあるので、自己判断せず医療機関で相談しましょう。水分補給をしっかり行い、症状が強い場合は医療機関で相談してください。特に小児や高齢者では脱水が進みやすいため、経口補水液などで水分と電解質を補給することが重要です。

Q6. インフルエンザワクチンはA型とB型の両方に効きますか?

はい。現在使用されているインフルエンザワクチンは、A型とB型の両者に対応しています。ワクチン接種によって、A型・B型のどちらに対しても一定の予防効果と重症化予防効果が期待できます。毎年流行する株が変わるため、毎シーズン接種することが推奨されます。

Q7. 家族がインフルエンザになった場合、他の家族も予防的に薬を飲めますか?

予防投与として抗インフルエンザ薬を使用することは可能ですが、保険適用にならず自費診療となります。また、予防投与は全ての方に推奨されるわけではなく、重症化リスクが高い方で、発症者と濃厚接触があった場合に検討されます。まずは医療機関で相談し、手洗いやマスクなどの基本的な感染対策を徹底することが重要です。

まとめ

インフルエンザA型とB型には、ウイルスの特性や流行時期、症状の傾向に違いがありますが、治療法や基本的な対処法は共通しています。「A型は重症、B型は軽症」という単純な区別はできず、どちらの型でも重症化の可能性があることを理解しておくことが大切です。

発症後は早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けること、家庭内での感染対策を徹底すること、そして日頃からワクチン接種や手洗いなどの予防策を実践することが、インフルエンザから身を守るための基本となります。特に重症化リスクが高い方は、流行期には特に注意が必要です。

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監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

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