発熱と腹痛が同時に起こると「重い病気かもしれない」と不安になる方は多いでしょう。実際に、当院にも「急にお腹が痛くなって熱も出てきた」と心配して受診される方が多くいらっしゃいます。
発熱と腹痛の組み合わせは、感染性胃腸炎や食中毒など比較的軽症のものから、虫垂炎や腹膜炎のように緊急性の高い病気まで、幅広い疾患で見られます。大切なのは、症状の経過や痛みの部位、症状をしっかり観察し、適切なタイミングで医療機関を受診することです。
この記事では、発熱を伴う腹痛の主な原因疾患、注意すべき危険なサイン、受診のタイミング、そして自宅でできる対処法について、実際の診療経験を交えながら詳しく解説します。
発熱と腹痛が同時に起こる主な原因
発熱と腹痛が同時に現れる場合、その多くは消化器系の感染症が原因です。しかし、消化器以外の疾患や緊急性の高い病気が隠れている場合もあります。
原因を正しく理解するためには、痛みの部位、発熱の程度、下痢や嘔吐の有無などを総合的に判断することが重要です。ここでは代表的な疾患について、その特徴と見分け方を説明します。
| 疾患名 | 主な症状 |
|---|---|
| 感染性胃腸炎 | 下痢、嘔吐、腹痛 |
| 虫垂炎 | 右下腹部痛、吐き気 |
| 尿路感染症 | 排尿時痛、頻尿 |
感染性胃腸炎(ウイルス性・細菌性)
感染性胃腸炎は、発熱と腹痛を伴う疾患の中で最も頻度が高い原因です。ウイルス性と細菌性に大きく分けられ、それぞれ症状や経過が異なります。
ウイルス性胃腸炎は季節性があり、ノロウイルスは冬に多く、ロタウイルスは冬〜春にみられます。微熱〜39度程度の発熱、下痢、嘔吐が主症状で、通常数日で症状が改善します。当院でも冬場には家族内で次々と発症する事例を多く診察しています。
細菌性腸炎は夏季に多く、カンピロバクターやサルモネラなどの細菌が原因となります。ウイルス性と比べて腹痛が強く、血便を伴うこともあります。発熱は38度以上になることが多く、症状の持続期間もやや長めです。
虫垂炎(盲腸)
虫垂炎は急性腹痛の代表的な疾患で、適切な治療が遅れると腹膜炎に進行する危険性があります。初期はみぞおち付近の痛みから始まり、数時間で右下腹部に移動するのが特徴的です。
発熱は初期には37〜38度程度ですが、進行すると高熱になることがあります。吐き気や食欲低下を伴い、歩くと響くような痛みがあれば虫垂炎を強く疑います。若い方に多い疾患ですが、高齢の方でも発症することがあるため、年齢に関わらず注意が必要です。
腹痛の部位から考えられる疾患
腹痛の部位は、原因疾患を推測する重要な手がかりです。お腹を9つの領域に分けて、どこが痛いのかを観察することで、ある程度原因を絞り込むことができます。
ただし、痛みの部位は時間とともに変化することもあり、また複数の部位に広がることもあります。痛みの移動や変化のパターンも重要な情報となるため、症状の経過を注意深く観察しましょう。
| 痛みの部位 | 考えられる主な疾患 |
|---|---|
| 右上腹部 | 胆嚢炎、肝炎 |
| 心窩部(みぞおち) | 胃炎、十二指腸潰瘍、急性膵炎 |
| 右下腹部 | 虫垂炎、大腸炎 |
| 左下腹部 | 憩室炎、大腸炎 |
| 下腹部全体 | 膀胱炎、尿路感染症、婦人科疾患 |
右下腹部の痛み
右下腹部の痛みで最も注意すべきは虫垂炎です。典型的には最初にみぞおちが痛み、その後数時間で右下腹部に痛みが移動します。この痛みの移動パターンは虫垂炎を強く示唆する重要なサインです。
当院では、右下腹部を押してゆっくり手を離した時に痛みが強くなる「反跳痛」の有無を確認します。女性の場合は卵巣や卵管の疾患も考えられるため、月経周期との関連も確認します。
上腹部の痛み
みぞおちや右上腹部の痛みは、胃や十二指腸、胆嚢、膵臓などの疾患を考えます。食後に痛みが増強する場合は胆嚢炎、背中に抜けるような痛みがある場合は膵炎を疑います。
特に急性膵炎は激しい痛みと嘔吐を伴い、重症化すると生命に関わることもあります。飲酒歴がある方や、胆石を指摘されたことがある方は注意が必要です。
下腹部全体の痛み
下腹部全体が痛む場合は、膀胱炎や尿路感染症、婦人科疾患の可能性があります。排尿時の痛みや頻尿がある場合は尿路感染症を、月経との関連がある場合は婦人科疾患を疑います。
女性で発熱と下腹部痛がある場合、骨盤内炎症性疾患(PID)の可能性も考慮する必要があります。これは子宮や卵管、卵巣に感染が及ぶ疾患で、適切な治療が必要です。
すぐに受診すべき危険なサイン
発熱と腹痛があっても、すべてのケースで緊急受診が必要というわけではありません。しかし、重症化のリスクが高い場合や、緊急手術が必要な疾患の可能性がある場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
ここでは、すぐに受診すべき危険なサインと、自宅で様子を見てもよい状態の見分け方について、具体的に解説します。判断に迷う場合は、躊躇せず医療機関に相談することをお勧めします。
| 危険なサイン | 考えられるリスク |
|---|---|
| 激しい持続的な腹痛 | 虫垂炎、腹膜炎、腸閉塞 |
| 39度以上の高熱が続く | 重症感染症、敗血症 |
| 血便や黒色便 | 消化管出血、重症腸炎 |
| 意識がもうろうとする | 脱水、敗血症 |
| 尿が半日以上出ない | 重度の脱水 |
緊急受診が必要な症状
以下の症状がある場合は、すぐに救急外来を受診するか、救急車を呼ぶことを検討してください。これらは重症疾患や緊急手術が必要な状態を示唆する重要なサインです。
激しい腹痛で動けない、冷や汗が出る、顔色が真っ青になる、意識がもうろうとするなどの症状は、腹膜炎や消化管穿孔などの緊急性の高い疾患の可能性があります。
また、血便や黒いタール状の便が出た場合は、消化管出血の可能性があります。少量でも繰り返す場合は注意が必要です。吐血や大量の血便がある場合は、すぐに救急車を呼んでください。
早めの受診が望ましい症状
緊急ではないものの、診察を受けた方がよい症状もあります。38度以上の発熱が2日以上続く、腹痛が徐々に強くなる、水分がほとんど取れない、尿の回数や量が明らかに減っているなどの場合は、早めに受診しましょう。
特に注意が必要なのは、高齢の方、基礎疾患(糖尿病、心疾患、免疫抑制状態など)がある方、妊娠中の方です。これらの方々は重症化のリスクが高いため、症状が軽くても早めに相談することをお勧めします。
自宅で様子を見る場合
軽度の腹痛と37度台の発熱で、水分が取れて尿も出ている場合は、自宅で様子を見ることができます。ただし、症状の変化を注意深く観察することが大切です。
水分補給ができ、横になって休息が取れ、徐々に症状が改善傾向にある場合は、1〜2日様子を見てもよいでしょう。ただし、症状が悪化する、新たな症状が出現する、24時間以上改善しないなどの場合は、受診を検討してください。
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発熱を伴う腹痛の自宅でできる対処法
軽度の症状で自宅で様子を見る場合でも、適切な対処を行うことで症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。ここでは、発熱と腹痛がある時の基本的な対処法について説明します。
ただし、これらの対処法はあくまで一時的なものであり、症状が改善しない場合や悪化する場合は、必ず医療機関を受診してください。自己判断での対処には限界があることを理解しておくことが大切です。
| 対処法 | 具体的な方法 |
|---|---|
| 水分補給 | 経口補水液を少量ずつ頻回に摂取 |
| 食事 | 消化に良いおかゆ、うどんなど |
| 安静 | 十分な休息、無理な活動は避ける |
| 解熱 | 辛い場合は解熱剤を検討 |
水分補給の重要性
発熱と下痢・嘔吐がある場合、脱水が最も危険な合併症です。適切な水分補給は、症状の悪化を防ぎ、回復を促進する最も重要な対処法です。
理想的なのは経口補水液を少量ずつ、15〜30分おきに摂取することです。一度に大量に飲むと嘔吐を誘発することがあるため、スプーン1杯程度から始めましょう。
水やお茶だけでは電解質が補いにくいため、基本は経口補水液が適しています。スポーツドリンクは糖分が多いので、特に小児では薄めて飲むなど工夫し、糖尿病や腎疾患がある方は医師に相談してください。ただし、糖尿病の方は糖分の多い飲み物に注意が必要です。
食事の取り方
吐き気や嘔吐が落ち着いたら、消化に良い食事から少しずつ始めましょう。おかゆ、うどん、バナナ、りんごのすりおろしなどが適しています。
脂っこいもの、香辛料の多いもの、冷たいもの、乳製品は避けましょう。症状が落ち着くまでは、固形物よりも流動食に近いものが適しています。無理に食べる必要はなく、食欲が出てから少しずつ摂取するのがよいでしょう。
解熱剤の使用について
発熱は体が病原体と戦っている反応なので、むやみに下げる必要はありません。辛い場合や、夜眠れない場合に解熱剤の使用を検討します。
市販の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を使用する場合は、用法用量を守り、空腹時の服用は避けましょう。特に小児でインフルエンザが疑われる場合は、使用する解熱剤の種類に注意が必要です。不安な場合は薬剤師や医師に相談してください。
発熱を伴う腹痛の年齢別の注意点
発熱と腹痛への対応は、年齢によって注意すべきポイントが異なります。乳幼児、学童期の子ども、成人、高齢の方それぞれで、重症化のリスクや典型的な症状の現れ方が違うため、年齢に応じた適切な対応が必要です。
特に、体力や免疫力が十分でない乳幼児や高齢の方は、症状が急速に悪化することがあり、より慎重な観察と早めの受診が求められます。
| 年齢層 | 特に注意すべきポイント |
|---|---|
| 乳幼児(0〜3歳) | 脱水の進行が速い、症状の訴えが困難 |
| 学童期(4〜12歳) | 腹痛の部位を正確に訴えられない場合がある |
| 成人 | ストレス性の症状との鑑別が必要 |
| 高齢者(65歳以上) | 症状が非典型的、重症化しやすい |
乳幼児の場合
乳幼児は脱水の進行が非常に速く、半日程度で重症化することがあります。泣いても涙が出ない、おむつが6時間以上濡れない、ぐったりしている、などの症状があれば、すぐに受診してください。小さなお子さんの場合は、症状が軽く見えても早めの受診をお勧めします。
学童期の子どもの場合
学童期の子どもは、腹痛の部位や程度を正確に伝えられないことがあります。「お腹が痛い」とだけ言って、具体的にどこがどのように痛いのか説明できない場合が多いのです。
保護者の方は、子どもの表情や動き、食欲、活気などを総合的に観察してください。普段と明らかに様子が違う、遊ぶ元気がない、痛みで眠れないなどの場合は受診を検討しましょう。虫垂炎は学童期にも起こりうるため、右下腹部の痛みには特に注意が必要です。
高齢者の場合
高齢の方は、症状が非典型的で、重症でも発熱や腹痛が軽度のことがあります。また、基礎疾患を持っている方が多く、感染症が重症化しやすい傾向があります。
食欲低下、活気の低下、意識レベルの変化など、いつもと違う様子があれば早めに受診してください。特に糖尿病、心疾患、免疫抑制状態の方は注意が必要です。当院では、高齢の方の場合、症状が軽くても血液検査や詳しい診察を行い、重症感染症の早期発見に努めています。
季節性の流行疾患と予防策
発熱と腹痛を引き起こす疾患には、季節性があります。季節ごとの流行パターンを知っておくことで、予防策を講じたり、症状が出た時の原因を推測する手がかりになります。
ここでは、春夏秋冬それぞれの季節に多い疾患と、その予防方法について解説します。日頃から予防を心がけることで、感染症のリスクを大きく減らすことができます。
| 季節 | 多い疾患 | 主な予防策 |
|---|---|---|
| 冬(12〜2月) | ノロウイルス、ロタウイルス | 手洗い、加熱調理、消毒 |
| 春(3〜5月) | 各種ウイルス性胃腸炎 | 手洗い、規則正しい生活 |
| 夏(6〜8月) | 細菌性食中毒、カンピロバクター | 食品の適切な保存、加熱 |
| 秋(9〜11月) | ノロウイルスの早期流行 | 手洗い、牡蠣などの加熱 |
冬季の注意点
冬はノロウイルスやロタウイルスによる感染性胃腸炎が流行します。特に12月から2月にかけて患者数が急増し、学校や高齢者施設などでの集団感染も多く見られます。
当院でも冬季には、家族全員が次々と発症するケースを多数診察します。ノロウイルスは感染力が非常に強く、少量のウイルスでも感染が成立します。手洗いの徹底、特にトイレ後や調理前の手洗いが最も重要な予防策です。また、嘔吐物や便の処理には注意が必要で、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が効果的です。
夏季の注意点
夏は細菌性の食中毒が多発します。気温と湿度が高い環境では、細菌の増殖が非常に速くなるため、食品の取り扱いには特別な注意が必要です。
カンピロバクターは鶏肉が主な感染源で、生や加熱不十分な鶏肉を食べることで感染します。バーベキューやキャンプなどで生焼けの肉を食べた後、2〜5日後に発症することが多いです。実際に当院でも、夏場のバーベキュー後に家族全員がカンピロバクター腸炎を発症したケースがありました。肉は中心部まで十分に加熱し、生肉を触った後は必ず手を洗うことが重要です。
通年での予防の基本
季節を問わず、基本的な予防策を徹底することが最も重要です。手洗いは流水と石鹸で指の間や爪の周り、手首まで丁寧に洗いましょう。指の間、爪の周り、手首まで忘れずに洗います。
食品は適切な温度で保存し、加熱するものは中心部まで75℃で1分以上を目安に加熱します。二枚貝などノロウイルス汚染のおそれがある食品は、中心部85〜90℃で90秒以上の加熱が望まれます。調理器具やまな板は使用後すぐに洗い、定期的に消毒しましょう。生肉と生野菜で調理器具を分けることも大切です。
実際の診療事例から学ぶポイント
これから紹介する事例から、早期受診の重要性、症状の観察ポイント、適切な対処法について学んでいただければと思います。同じような症状でも、経過や他の所見によって診断や対応が変わることがわかるでしょう。
| 事例 | 症状 | 診断と経過 |
|---|---|---|
| 事例1 | 38度の発熱、水様性下痢 | ノロウイルス性胃腸炎、3日で改善 |
| 事例2 | 37.5度、右下腹部痛 | 虫垂炎、緊急手術となった |
| 事例3 | 39度の発熱、血便 | カンピロバクター腸炎、抗菌薬で改善 |
家族内感染したノロウイルス胃腸炎
40代の女性が、38度の発熱と激しい嘔吐、水様性下痢で来院されました。2日前から小学生の娘さんが同様の症状で学校を休んでおり、家族内感染が疑われました。
症状や流行状況からノロウイルス性胃腸炎と診断し、自宅での水分補給の方法、家族への感染予防策(手洗い、消毒方法)を詳しく説明しました。3日後には症状が改善し、その後ご主人も同様の症状を発症しましたが、早めの対処で軽症で済みました。
バーベキュー後の食中毒
30代の男性が、39度の発熱、腹痛、血便で来院されました。3日前に友人宅でバーベキューをし、鶏肉を食べたとのことでした。
症状と食事歴からカンピロバクター腸炎を疑いました。脱水の程度は軽度だったため、抗菌薬の処方と自宅での水分補給を指示しました。後日、便培養でカンピロバクターが検出され、診断が確定しました。1週間ほどで症状は改善しましたが、この事例から肉類の十分な加熱の重要性を再認識しました。
よくある質問と回答
Q1. 発熱と腹痛がありますが、市販の痛み止めを飲んでもよいですか?
痛み止めの使用は慎重に判断する必要があります。特に原因がはっきりしない急性腹痛の場合、痛み止めで症状を和らげると、重要な診断のサインを見逃す可能性があります。虫垂炎などの緊急手術が必要な疾患では、痛み止めで一時的に症状が改善しても、その間に病状が進行することがあります。
発熱に対する解熱剤は、38.5度以上で辛い場合に使用を検討できますが、腹痛に対する鎮痛剤は医師の診察を受けてからの使用をお勧めします。特に激しい腹痛や持続する腹痛がある場合は、まず受診してください。
Q2. 子どもが夜中に発熱と腹痛を訴えています。朝まで待っても大丈夫でしょうか?
お子さんの全身状態によって判断が変わります。水分が取れていて、尿も出ており、意識がはっきりしていて、痛みも我慢できる程度であれば、翌朝の受診でもよい場合があります。
しかし、激しく泣き続ける、ぐったりしている、水分を全く受け付けない、顔色が悪い、意識がもうろうとしている、痛みで眠れない、などの症状がある場合は、夜間でも受診を検討してください。特に乳幼児の場合は、症状の変化が速いため、迷った時は救急相談ダイヤル(#7119)に相談するのもよいでしょう。
Q3. 下痢が続いていますが、下痢止めを使ってもよいですか?
感染性胃腸炎の場合、下痢止めの使用は原則として推奨されません。下痢は体が病原体や毒素を排出しようとする防御反応であり、下痢を止めてしまうと回復が遅れたり、症状が悪化することがあります。
特に血便がある場合や高熱を伴う場合は、細菌性腸炎の可能性があり、下痢止めの使用は危険です。基本的には水分補給で対応し、症状が強い場合は医療機関を受診して適切な治療を受けてください。医師の判断で、症状に応じた整腸剤などが処方されることがあります。
Q4. 食中毒と胃腸炎はどう違うのですか?
食中毒は、細菌やウイルスに汚染された食品を摂取することで起こる急性の胃腸症状です。一方、胃腸炎は胃や腸の炎症の総称で、感染性(ウイルス性、細菌性)と非感染性(ストレス性など)があります。
実は食中毒も感染性胃腸炎の一種と考えられますが、食中毒は特に「食品を介した」発症という点が特徴です。食中毒の場合は、同じものを食べた複数の方が同時期に発症することが多く、原因食品や菌の推定が可能な場合もあります。ただし、症状や治療はどちらも基本的に同じです。
Q5. 一度治った後、また症状がぶり返すことはありますか?
はい、症状がぶり返すことはあります。いくつかのパターンがあり、まず回復期に無理をして食事を取りすぎたり、脂っこいものを食べたりすると、消化器が十分に回復していないため再び症状が出ることがあります。
また、ウイルス性胃腸炎の後に一時的に乳糖不耐症になることがあり、乳製品を摂取すると下痢や腹痛が再発します。さらに、家族内で感染が続いていると、治ったと思ってもまた別の家族から感染することもあります。症状が完全に治まってから徐々に通常の食事に戻し、家族全員の手洗いなどの予防策を継続することが大切です。
まとめ
発熱と腹痛が同時に現れる場合、その多くは感染性胃腸炎や食中毒などの消化器感染症ですが、虫垂炎や腹膜炎など緊急性の高い疾患の可能性もあります。症状の程度、痛みの部位や性質、随伴する症状を注意深く観察し、危険なサインを見逃さないことが重要です。
激しい持続的な腹痛、39度以上の高熱、血便、意識障害、脱水症状などがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。軽症の場合は自宅での水分補給と安静で様子を見ることもできますが、症状の変化を注意深く観察し、改善しない場合や悪化する場合は早めに受診しましょう。
季節ごとの流行疾患を知り、手洗いや食品の適切な取り扱いなどの予防策を日頃から実践することで、感染症のリスクを大きく減らすことができます。特に乳幼児や高齢の方は重症化しやすいため、より慎重な対応が必要です。少しでも不安な症状があれば、遠慮なく医療機関に相談してください。
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