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自律神経失調症でおすすめの食べ物と食べてはいけないものは?症状緩和に役立つ食事法

「最近なんだか疲れやすく、夜もよく眠れない」「イライラしやすくて集中できない」このような症状でお悩みではありませんか。自律神経失調症は現代社会で多くの方が抱える問題であり、薬物治療だけでなく食事からのアプローチも重要な改善策の一つです。

この記事では、自律神経失調症の症状緩和に効果的な食べ物と避けるべき食品について、科学的根拠に基づいた情報をお伝えします。実際の食事法や献立例も含めて、今日から実践できる内容をご紹介していきます。

自律神経失調症と食事の関係性

自律神経失調症の症状改善において、食事は非常に重要な役割を果たします。まずは自律神経と食事の関係性について、基本的な知識を整理していきましょう。

自律神経は交感神経と副交感神経から構成され、私たちの意識とは関係なく心臓や消化器官などの働きを調整しています。この自律神経のバランスが崩れることで、様々な不快な症状が現れるのが自律神経失調症です。

自律神経失調症の食事への影響

自律神経の乱れは消化器系に大きな影響を与えます。交感神経が優位になりすぎると胃酸の分泌が抑制され、消化不良や食欲不振を引き起こします。逆に副交感神経が過度に働くと、胃酸過多や下痢などの症状が現れることがあります。

このような症状がある方々は、食事の内容だけでなく、食べるタイミングや食事環境についても注意が必要です。特に朝食を抜く方が多いのですが、これは自律神経のリズムを乱す大きな要因となります。

症状分類主な症状食事への影響
身体症状疲労感、頭痛、めまい、動悸食欲不振、消化不良
精神症状イライラ、不安、うつ症状過食または拒食傾向
睡眠症状不眠、浅眠、早朝覚醒夜間の過食、朝食欠食

栄養素が自律神経に与える影響

食事から摂取される栄養素は、神経伝達物質の合成や自律神経の調整に直接関与しています。特にビタミンB群は神経系の正常な働きに欠かせない栄養素です。

例えば、ビタミンB1は糖質代謝や神経の正常な働きを支える重要なビタミンで、不足すると疲れやすさやイライラ、集中力の低下などにつながるとされています。ビタミンB6はセロトニンの合成に必要で、これが不足すると気分の落ち込みや睡眠障害が起こりやすくなります。

腸内環境と自律神経の関係

近年の研究により、腸内環境と自律神経の関係が明らかになってきています。腸は「第二の脳」とも呼ばれ、腸内環境の悪化は自律神経の乱れに直結します。

私たちも、便秘や下痢といった消化器症状を併発している方々に対して、腸内環境改善を目的とした食事指導を行うことが多くあります。発酵食品の摂取や食物繊維の増加により、症状が改善されるケースを数多く経験しています。

自律神経失調症に効果的なおすすめの食べ物

ここからは、自律神経のバランスを整えるのに効果的な具体的な食べ物をご紹介します。これらの食材を日常の食事に取り入れることで、症状の緩和が期待できます。

食材選びのポイントは、神経伝達物質の合成を促進する栄養素を含むもの、ストレス軽減に役立つもの、そして腸内環境を整えるものを中心に考えることです。

GABA豊富な食品

GABAは神経の興奮を抑制し、リラックス効果をもたらす重要な神経伝達物質です。農研機構の研究によると、特定の食品に高濃度のGABAが含まれていることが明らかになっています。

食品GABA含有量(mg/100g)摂取のコツ
トマト(缶詰)95mg加熱調理で含有量アップ
メロン63~96mg完熟したものを選ぶ
発芽玄米5mg主食として日常的に取り入れる
漬物類30~80mg発酵期間の長いものが効果的

特に不眠や不安症状がある方には、これらの食品の積極的な摂取がお勧めです。実際に発芽玄米を取り入れた方から「夜よく眠れるようになった」というお声をいただくことがあります。

ビタミンB群を多く含む食材

ビタミンB群は神経系の正常な機能維持に不可欠です。特にB1、B6、B12は自律神経の調整に重要な役割を果たします。

  • 豚肉:ビタミンB1が豊富で、神経の興奮を抑制
  • 鶏ささみ:ビタミンB6が多く、セロトニン合成を促進
  • 鮭・さば:ビタミンB12とオメガ3脂肪酸を同時に摂取可能
  • 卵:複数のビタミンB群をバランス良く含有
  • レバー:ビタミンB群の宝庫、週1回程度までを目安に摂取

これらの食材を組み合わせた食事を継続することで、疲労感や集中力の低下が改善する方も多くいらっしゃいます。

マグネシウムとカルシウムを含む食品

マグネシウムは「天然の安定剤」とも呼ばれ、神経の興奮を鎮める働きがあります。カルシウムと適切なバランスで摂取することが重要です。

  • ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ):マグネシウムが豊富
  • 海藻類(わかめ、昆布):マグネシウムとカルシウムの両方を含有
  • 大豆製品(豆腐、納豆):植物性たんぱく質と共にバランス良く摂取
  • 乳製品(ヨーグルト、チーズ):カルシウムの良質な供給源
  • ほうれん草:マグネシウムと葉酸を同時に摂取可能

トリプトファンを多く含む食材

トリプトファンはセロトニンの原料となるアミノ酸で、気分の安定と睡眠の質向上に欠かせません。日本人の食生活に馴染みのある食材からも効率的に摂取できます。

食材分類代表的な食品1日の摂取目安
動物性たんぱく質鶏むね肉、牛肉、卵100g程度
魚介類かつお、まぐろ、さんま80g程度
乳製品牛乳、ヨーグルト、チーズ200mL相当
植物性食品バナナ、大豆、ごま適量を組み合わせて

自律神経失調症で避けるべき食べ物

症状改善のためには、良い食べ物を摂取するだけでなく、自律神経の乱れを悪化させる可能性のある食べ物を避けることも重要です。ここでは注意すべき食品について詳しく解説します。

完全に排除する必要はありませんが、摂取量や頻度を調整することで症状の改善が期待できます。

砂糖と精製された炭水化物

砂糖や精製された炭水化物は血糖値の急激な変動を引き起こし、自律神経のバランスを乱します。血糖値が急上昇すると交感神経が活発になり、その後の急降下で低血糖状態となり、不安やイライラが生じます。

  • 白砂糖を多く含む菓子類:チョコレート、ケーキ、クッキーなど
  • 清涼飲料水:炭酸飲料、スポーツドリンク、果汁飲料
  • 精製された主食:白米、白パン、うどんの過度な摂取
  • アイスクリーム:糖分と脂質の組み合わせで血糖値変動が大きい
  • 菓子パン:糖分と添加物が多く、栄養バランスも悪い

実際には、これらの食品を完全に禁止するのではなく、摂取するタイミングや量を工夫するよう指導しています。例えば、甘いものを食べる場合は食後にし、単独での摂取は避けるようアドバイスしています。

カフェインを多く含む飲み物

カフェインは交感神経を刺激し、自律神経のバランスを乱す可能性があります。特に夕方以降の摂取は睡眠の質を低下させ、症状の悪化につながることがあります。

飲み物カフェイン含有量(mg/100mL)摂取時の注意点
コーヒー60mg午後3時以降は避ける
紅茶30mgデカフェ茶葉への切り替えを検討
緑茶20mg夜間は麦茶やハーブティーに
エナジードリンク40~80mg糖分も多いため特に注意

アルコール

アルコールは一時的にリラックス効果があるように感じられますが、実際は自律神経のバランスを大きく乱します。アルコールの代謝過程で交感神経が活性化され、睡眠の質が著しく低下します。

当院に来院される方々の中にも、「お酒を飲まないと眠れない」という方がいらっしゃいますが、これは根本的な解決にはなりません。むしろ体の不調を長期化させる要因となることが多いのです。

添加物や人工甘味料を多く含む加工食品

化学的な添加物や人工甘味料については、腸内細菌叢や代謝への影響を指摘する研究がある一方で、明確な結論が出ていない部分もあります。腸内環境や自律神経への影響を考えると、普段から摂り過ぎを避け、できるだけ添加物の少ないシンプルな食品を選ぶことをおすすめします。

  • インスタント食品:保存料や着色料が多く含まれる
  • スナック菓子:トランス脂肪酸や添加物が豊富
  • 冷凍食品:保存料や調味料の添加物に注意
  • 人工甘味料入り飲料:腸内細菌叢に影響を与える可能性
  • ファストフード:高脂質・高塩分で栄養バランスが悪い

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自律神経失調症の緩和に役立つ食事法

ここからは、実際にどのような食事を心がければよいのか、具体的な方法と実例をご紹介します。理論だけでなく、実践しやすい形でお伝えしていきます。

私たちが日々の診療で提案している食事法をベースに、継続しやすく効果的なアプローチをまとめました。無理のない範囲で取り入れることから始めていきましょう。

食事の工夫

自律神経を整えるためには、1日3食を規則正しく摂ることが基本となります。食事のタイミングは体内時計の調整にも関わるため、できるだけ同じ時間に食事を取ることを心がけましょう。

時間帯ポイントメニュー例
朝食(7-8時)たんぱく質とビタミンB群を重視卵料理+発芽玄米+納豆
昼食(12-13時)バランスの良い定食スタイル焼き魚+野菜サラダ+味噌汁
夕食(18-19時)消化の良いものを中心に鶏ささみ+温野菜+発酵食品

症状別おすすめ献立パターン

自律神経失調症の症状は個人によって異なるため、主な症状に合わせた食事のアプローチが効果的です。ここでは代表的な症状パターンごとの献立例をご紹介します。

不眠タイプの方には、トリプトファンとマグネシウムを意識した食事を、イライラ・不安タイプの方にはGABAとビタミンB群を重視した内容を提案しています。

  • 不眠・睡眠障害タイプ:夕食にトリプトファン豊富な魚料理、バナナをデザートに
  • イライラ・不安タイプ:GABAを含む発酵食品、マグネシウム豊富なナッツ類を間食に
  • 疲労・だるさタイプ:ビタミンB群豊富な豚肉料理、鉄分補給で貝類も追加
  • 消化器症状タイプ:発酵食品中心、食物繊維は水溶性を重視した優しい食事
  • 冷え・のぼせタイプ:体を温める食材(生姜、根菜類)を積極的に使用

腸内環境改善を重視した和食メニュー

腸内環境の改善は自律神経のバランス回復に非常に重要です。日本の伝統的な和食は、発酵食品や食物繊維が豊富で、腸内環境改善に最適です。

私たちが特におすすめしているのは、「一汁三菜」を基本とした献立です。これにより、様々な栄養素をバランス良く摂取できるとともに、発酵食品も自然に取り入れることができます。

  • 主食:発芽玄米や雑穀米で食物繊維とGABAを摂取
  • 主菜:魚料理を中心に、週2-3回は青魚でオメガ3脂肪酸も確保
  • 副菜:季節の野菜を使った煮物や和え物で多様な栄養素を
  • 汁物:わかめや豆腐の味噌汁でマグネシウムと発酵食品を
  • 漬物:乳酸菌豊富な発酵食品として毎食少量ずつ

食事改善の事例

実際の事例をご紹介します。30代の女性で、慢性的な疲労感と不眠を主訴として来院されました。食事記録を確認すると、朝食抜き、昼食はコンビニ弁当、夕食は遅い時間に高カロリーな食事という生活パターンでした。

食事指導として以下の改善を提案し、3か月間継続していただいた結果、疲労感の軽減と睡眠の質向上が確認されました。

改善項目改善前改善後
朝食なし(コーヒーのみ)卵かけ発芽玄米+味噌汁
昼食コンビニ弁当手作り弁当(魚+野菜中心)
夕食22時以降の高カロリー食19時頃の消化の良い和食
間食甘いお菓子ナッツ類やヨーグルト

よくある質問と回答

自律神経失調症の食事療法について、当院でよく受ける質問とその回答をまとめました。皆様の疑問の解決にお役立てください。

Q: サプリメントだけでも効果はありますか?

A: サプリメントは補助的な役割として有効ですが、一番の基本となるのはバランスの取れた食事です。食事からの栄養素は、他の栄養素と一緒にバランスよく摂取できるため、サプリメントだけに頼るよりも総合的な健康維持に役立ちやすいと考えられます。サプリメントを検討される場合は、必ず医師に相談してから使用してください。特に他の薬を服用中の方は、相互作用の可能性があるため注意が必要です。

Q: どのくらいの期間で効果を感じられますか?

A: 個人差はありますが、食事改善による体調の変化は、数週間〜数か月かけて少しずつ実感されることが多い印象です。腸内環境の改善は、早い方では1〜2週間ほどで便通の変化を感じる場合もありますが、変化がゆっくりの方もいます。継続が最も重要で、短期間での劇的な変化を期待せず、長期的な視点で取り組むことが大切です。

Q: 外食が多い場合はどうすれば良いですか?

A: 外食でも食材選びを工夫することで改善は可能です。和食中心の定食を選ぶ、野菜を多く含むメニューを選ぶ、揚げ物を控えめにするなどの工夫をお勧めします。また、外食の頻度を週3-4回程度に抑え、自炊の機会を増やすことも重要です。

Q: 子どもの自律神経失調症にも同じ食事法は有効ですか?

A: 基本的な考え方は同じですが、成長期の子どもには十分なカロリーと栄養素が必要です。特にたんぱく質とカルシウムの摂取を重視し、極端な制限は避けてください。子どもの場合は、家族全体で食生活を見直すことが成功のカギとなります。

Q: 食事改善だけで薬は不要になりますか?

A: 食事改善は重要ですが、症状の程度によっては薬物療法との併用が必要です。自己判断で薬を中止することは危険ですので、必ず医師と相談しながら治療方針を決めてください。食事療法は薬物療法の効果を高める補完的な役割として考えることが適切です。

まとめ

自律神経失調症の症状緩和において、食事は非常に重要な要素です。GABAを含む発芽玄米やトマト、ビタミンB群を含む魚類や肉類、マグネシウムを含むナッツ類や海藻類など、適切な食材選びが症状改善の鍵となります。

一方で、砂糖の過剰摂取、カフェインの摂りすぎ、アルコールの常飲など、自律神経のバランスを乱す食品は控えめにすることが大切です。1日3食の規則正しい食事と、腸内環境を整える発酵食品の摂取を心がけましょう。

自律神経失調症でお悩みの方は、医師と相談しながら早めに適切な治療を始めましょう。

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監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

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