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電解質異常とは?どんな症状?注意すべき体調の変化を詳しく解説!

「最近だるさが続いている」「手足のけいれんが気になる」「健康診断で電解質異常を指摘された」このような体調の変化や検査結果に不安を感じていませんか。

電解質異常は、体内のナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのバランスが崩れた状態で、軽度から重篤まで様々な症状を引き起こします。

本記事では、電解質異常の基本的なメカニズムから具体的な症状、実際の症例まで、医師の視点から詳しく解説します。体調の変化を見逃さず、適切なタイミングで医療機関を受診するための参考にしていただければ幸いです。

電解質異常とは何か?

電解質異常について理解するためには、まず電解質が体内でどのような役割を果たしているかを知ることが重要です。電解質は、体内の水分調節、筋肉の収縮、神経の伝達など生命維持に欠かせない機能を担っています。

これらのバランスが崩れることで現れる症状や、正常値の範囲について詳しく見ていきましょう。

電解質とは

電解質とは、水に溶けて電気を通す物質の総称で、主にナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。これらは血液中に一定の濃度で存在し、体の機能を正常に保つために厳密に調節されています。

以下の表に、主要な電解質の正常値と主な働きをまとめました。

電解質名正常値の目安主な働き
ナトリウム135~145mEq/L水分調節、血圧維持、神経・筋肉の機能
カリウム3.5~5.0mEq/L筋肉収縮、心臓のリズム調節
カルシウム8.5~10.5mg/dL骨の形成、血液凝固、筋肉収縮
マグネシウム1.5~2.5mg/dL酵素の働きを助ける、筋肉の弛緩

電解質バランスの調節

体内の電解質バランスは、主に腎臓とホルモンによって調節されています。腎臓は余分な電解質を尿として排出し、不足分は再吸収する働きを持っています。

また、副腎皮質ホルモンや副甲状腺ホルモンなどが、電解質の濃度を一定に保つように働いています。しかし、病気や薬剤、生活習慣の影響でこの調節機能が乱れると、電解質異常が発生します。

電解質異常が起こる主な原因

当院での診療経験から、電解質異常の原因として以下のようなケースが多く見られます。

  • 脱水症状(夏場の発汗、下痢、嘔吐)
  • 過剰な水分摂取(熱中症予防での水分過多摂取)
  • 薬剤の影響(利尿薬、ACE阻害薬など)
  • 腎疾患や内分泌疾患
  • 極端な食事制限や偏食

特に高齢の方や慢性疾患をお持ちの方は、電解質異常を起こしやすいため、定期的な血液検査による確認が重要です。

電解質異常で現れる主な症状

電解質異常の症状は、異常を起こしている電解質の種類や程度によって大きく異なります。軽度の場合は気づきにくい症状から、重症では生命に関わる症状まで幅広く現れます。

ここでは、実際の診療でよく遭遇する症状パターンについて詳しく解説します。

初期症状

電解質異常の初期症状として最も多いのは、だるさや疲労感です。多くの方が「夏バテかな」「歳のせいかな」と軽視しがちですが、これらの症状が持続する場合は注意が必要です。

初期症状には以下のようなものがあります。

  • 全身のだるさ、疲労感
  • 食欲不振、吐き気
  • 頭痛、めまい
  • 筋肉のけいれんやこむら返り
  • 手足のしびれ

当院では、これらの症状で受診された方の血液検査を行うと、軽度のナトリウム異常やカリウム異常が見つかることが少なくありません。

重症時に現れる危険な症状

電解質異常が進行すると、より深刻な症状が現れます。これらの症状が見られた場合は、緊急受診が必要です。

症状の種類具体的な症状
意識障害意識がもうろうとする、反応が鈍い
けいれん全身または部分的なけいれん発作
不整脈動悸、胸の違和感、脈の乱れ
重篤な筋力低下立ち上がれない、呼吸困難

電解質別の特徴的な症状

各電解質の異常には、それぞれ特徴的な症状があります。症状の現れ方を知ることで、どの電解質に異常があるかをある程度推測することができます。

ナトリウム異常では水分バランスの乱れによる症状が、カリウム異常では筋肉や心臓への影響が主に現れます。カルシウム異常では骨や神経系の症状が、マグネシウム異常では筋肉のけいれんや不整脈が特徴的です。

各電解質異常の症状

電解質異常は、どの電解質に異常があるかによって症状や原因が大きく異なります。正確な診断と適切な治療のためには、各電解質異常の特徴を理解することが重要です。

ここでは、主要な4つの電解質について、異常時の症状と原因を詳しく解説します。

ナトリウム異常

低ナトリウム血症は電解質異常の中でも最も頻度が高く、入院患者さんの約5~30%に見られると報告されています。特に夏場や高齢の方の診療で多く経験します。

低ナトリウム血症(135mEq/L未満)の主な症状と原因は以下の通りです。

  • 軽度:頭痛、吐き気、食欲不振
  • 中等度:意識障害、筋力低下、歩行困難
  • 重症:けいれん、昏睡

原因として、利尿薬の使用、心不全、肝硬変、過剰な水分摂取などがあります。高ナトリウム血症(145mEq/L超)では、脱水症状、意識障害、筋肉のけいれんが主な症状です。

カリウム異常

カリウム異常は心臓の動きに直接影響するため、不整脈による突然死のリスクがあり、特に注意が必要です。

カリウム値主な症状主な原因
低カリウム血症筋力低下、こむら返り、不整脈利尿薬、下痢、摂取不足
高カリウム血症筋力低下、しびれ、致命的不整脈腎機能低下、ACE阻害薬

カルシウム異常とマグネシウム異常

カルシウム異常では、低カルシウム血症で手足のしびれ、筋肉のけいれん、高カルシウム血症では意識障害、腎結石などが見られます。

マグネシウム異常は他の電解質異常を合併しやすいのが特徴です。マグネシウム不足では、カルシウムやカリウムの異常も併発することが多く、治療の際はマグネシウムの補正を優先して考慮することが重要です。

実際の症例から学ぶ電解質異常の危険性

私が実際の診療で経験した症例を通して、電解質異常がどのように発症し、どのような経過をたどるかを具体的に見ていきましょう。これらの事例は、日常生活の中で電解質異常がいかに身近な問題であるかを示しています。症例を通じて、早期発見と適切な対応の重要性を理解していただけるはずです。

夏場の脱水による高ナトリウム血症

70歳代の男性が、8月の猛暑日に意識がもうろうとした状態で家族に連れられて、以前勤務していた総合病院に来院されました。エアコンの効いていない部屋で過ごしていた際に、水分摂取を控えめにしていたとのことでした。

血液検査の結果、ナトリウム値が158mEq/L(正常値135~145mEq/L)と著明に上昇していました。脱水による高ナトリウム血症と診断し、点滴治療を開始しました。

  • 来院時の症状:意識障害、口渇、皮膚の乾燥
  • 治療:輸液による慎重な補正
  • 経過:3日間で正常値に回復、意識も清明に

この症例では、急激なナトリウム値の補正は脳浮腫を引き起こす可能性があるため、慎重に時間をかけて治療を行いました。

利尿薬による低ナトリウム血症

当院で高血圧の治療を受けている68歳の女性が、「最近ふらつきがひどく、家事ができない」と相談されました。利尿薬を服用開始してから3ヶ月後の症状でした。

血液検査でナトリウム値が128mEq/Lと低下しており、利尿薬による低ナトリウム血症と診断しました。

時期ナトリウム値症状
利尿薬開始前142mEq/Lなし
開始後3ヶ月128mEq/Lふらつき、食欲不振
治療後1週間138mEq/L症状改善

下痢による低カリウム血症

42歳の男性が、1週間続く下痢の後に「手足に力が入らない」「階段を上がるのがつらい」と来院されました。血液検査でカリウム値が2.8mEq/Lと著明に低下していました。

下痢による電解質喪失は、思っている以上に深刻な問題となることがあります。この方は、適切な補充により1週間で正常値に回復し、筋力低下も改善しました。

電解質異常の検査方法

電解質異常の正確な診断には、適切な検査と結果の解釈が不可欠です。症状だけでは判断が困難な場合も多く、血液検査による客観的な評価が重要となります。

ここでは、検査の方法や検査値の見方、受診時に医師に伝えるべき情報について詳しく説明します。

血液検査による電解質の測定

電解質異常の診断は、血液検査が基本となります。当院では、症状や病歴を総合的に判断して必要な検査を行っています。

血液検査では以下の項目を必要に応じて測定し、総合的に評価します。

  • ナトリウム(Na)
  • カリウム(K)
  • クロール(Cl)
  • カルシウム(Ca)
  • マグネシウム(Mg)
  • リン(P)

検査値の解釈

検査値の解釈には、数値の異常度だけでなく、症状の有無や進行速度も重要です。同じ検査値でも、急激に変化した場合と慢性的に異常な場合では症状の現れ方が大きく異なります。実際の危険度は基礎疾患によっても異なりますので、必ず医師に相談しながら判断することが大切です。

追加検査が必要な場合

電解質異常の原因を特定するため、他にも以下の検査が必要になることがあります。

  • 尿検査(電解質の排泄状況を確認)
  • 腎機能検査(クレアチニン、BUNなど)
  • ホルモン検査(副腎皮質ホルモンなど)
  • 心電図検査(カリウム異常の心臓への影響)

当院では、初回検査で異常が見つかった場合、原因を明らかにするための追加検査を適切なタイミングで実施し、根本的な治療方針を決定しています。

電解質異常の予防法

電解質異常の多くは、日常生活での注意や適切な予防策により防ぐことができます。特に高齢の方や持病をお持ちの方は、生活習慣を見直すことで電解質異常のリスクを大幅に減らすことが可能です。

ここでは、実践的な予防方法と、普段から気をつけるべきポイントについて解説します。

適切な水分・電解質摂取

水分摂取は「適量」が重要で、多すぎても少なすぎても電解質異常の原因となります。一般的に、成人の1日の水分必要量は体重1kgあたり30~35mL程度が一つの目安とされています。

当院では、以下を目安に水分摂取の指導を行っていますが、年齢や心臓・腎臓の病気の有無などによって適切な量は変わるため、持病のある方は主治医と相談することが大切です。

状況1日の目安摂取量注意点
通常時(体重60kg)2.0~2.5L食事からの水分も含む
夏場・運動時+0.5~1.0L電解質も同時に補給
高齢者こまめな水分補給を意識のどの渇きを感じにくいため

食事による電解質バランスの維持

バランスの良い食事は、電解質異常の予防に最も重要です。特定の電解質だけでなく、全体的なバランスを意識した食事を心がけましょう。

  • カリウム:野菜、果物、豆類に豊富
  • ナトリウム:食塩として摂取、過剰摂取に注意
  • カルシウム:乳製品、小魚、緑黄色野菜
  • マグネシウム:海藻類、ナッツ類、全粒穀物

極端な食事制限や単品ダイエットは、電解質バランスを崩しやすいため注意が必要です。

薬剤服用時の注意点

利尿薬、ACE阻害薬、ARBなどを服用中の方は、定期的な血液検査が不可欠です。これらの薬剤を服用する際は、必ず定期的に医療機関に通院し検査スケジュールを相談するようにしてください。

薬剤別の注意点は以下の通りです。

  • 利尿薬:ナトリウム、カリウムの低下に注意
  • ACE阻害薬・ARB:カリウムの上昇に注意
  • カルシウム拮抗薬:比較的電解質への影響は少ない

よくある質問と回答

Q1:電解質異常は自分でチェックできますか?

A1:完全なセルフチェックは困難ですが、体の不調が続く場合は電解質異常の可能性があります。代表的な症状は持続するだるさ、筋肉のけいれんやこむら返り、食欲不振、頭痛、めまいなどです。ただし、これらの症状だけでは他の病気との区別ができないため、心配な症状があれば医療機関を受診することをお勧めします。

Q2:スポーツドリンクを飲んでいれば電解質異常は予防できますか?

A2:スポーツドリンクは運動時や軽度の脱水時には有効ですが、万能ではありません。糖分が多く含まれているため、糖尿病の方には注意が必要です。また、腎機能が低下している方や心疾患をお持ちの方は、かえって体調を悪化させる場合があります。持病がある方は、医師に相談してから使用することをお勧めします。

Q3:電解質異常になりやすい人はいますか?

A3:高齢の方(腎機能の低下、のどの渇きを感じにくい)、利尿薬やACE阻害薬を服用中の方、慢性腎疾患や心疾患をお持ちの方、下痢や嘔吐が続いている方、極端なダイエットをしている方などは、電解質異常になりやすいと言われています。該当する方は、定期的な血液検査を受けるのがお勧めです。

Q4:電解質異常は完治しますか?

A4:多くの場合、適切な治療により正常値に戻すことができます。ただし、完治するかどうかは原因によって異なります。一時的な脱水や薬剤による電解質異常は、原因を取り除くことで改善します。しかし、慢性腎疾患や内分泌疾患が原因の場合は、根本的な治療とともに長期的な管理が必要になることがあります。重要なのは、原因に応じた適切な治療を継続することです。

まとめ

電解質異常は、軽微な症状から生命に関わる重篤な状態まで、様々な形で現れる身近な健康問題です。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのバランスが崩れることで、だるさ、筋肉のけいれん、意識障害、不整脈などの症状が引き起こされます。

特に注意が必要なのは、高齢の方や慢性疾患をお持ちの方、利尿薬などの薬剤を服用中の方々です。夏場の脱水や過剰な水分摂取、下痢や嘔吐などの日常的な体調変化も電解質異常の原因となるため、これらの症状が続く場合は早めの医療機関受診をお勧めします。

適切な水分摂取、バランスの良い食事、定期的な血液検査により、多くの電解質異常は予防可能です。体調の変化を見逃さず、気になる症状があれば遠慮なく医師にご相談ください。

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監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

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