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花粉症で咽頭痛が辛い!症状を和らげるための対処法と予防法

花粉症というと鼻水や目のかゆみをイメージされる方が多いですが、実は喉の痛みやイガイガ感に悩まされている方も少なくありません。当院にも「鼻や目の症状はそれほどでもないのに、喉だけが痛くて辛い」という相談が多く寄せられます。

花粉症による咽頭痛は、吸い込んだ花粉が喉の粘膜に直接付着したり、鼻づまりによる口呼吸で喉が乾燥したり、鼻水が喉の奥へ流れ込む後鼻漏によって粘膜が刺激されたりすることで起こります。放置すると日常生活や仕事に支障をきたすだけでなく、声がかすれたり飲み込む際に痛みを感じたりすることもあります。

この記事では、花粉症で咽頭痛が起こるメカニズムから、今すぐできる対処法、長期的な予防法まで、医学的根拠に基づいた実践的な情報をお届けします。適切なケアで症状を和らげ、花粉シーズンを少しでも快適に過ごせるよう、ぜひ参考にしてください。

花粉症で咽頭痛が起きるメカニズム

花粉症による咽頭痛は、単なる「喉風邪」とは異なる独特のメカニズムで発生します。まずは、なぜ花粉が喉の痛みを引き起こすのか、その仕組みを理解しておきましょう。原因を知ることで、より効果的な対策を選べるようになります。

メカニズム主な原因症状の特徴
直接的な花粉の付着吸い込んだ花粉が咽頭粘膜に付着し炎症反応を起こす喉のイガイガ感、チクチクとした痛み
後鼻漏による刺激鼻水が喉の奥を流れることで粘膜を刺激する喉の違和感、痰が絡む感じ、咳
口呼吸による乾燥鼻づまりで口呼吸になり喉が乾燥する喉の乾燥感、ヒリヒリとした痛み

免疫反応とアレルギー性炎症の仕組み

花粉症は、体内の免疫システムが花粉を「異物」と認識して過剰に反応することで起こるアレルギー疾患です。花粉が鼻や喉の粘膜に付着すると、IgE抗体という免疫物質が反応し、ヒスタミンなどの化学物質が大量に放出されます。

このヒスタミンが血管を拡張させ、粘膜を腫れさせることで、喉の痛みや違和感が生じます。実際に、抗ヒスタミン薬を服用し始めて数日経つと「喉の痛みが楽になった」と話される方が多くいらっしゃいます。これは、ヒスタミンの働きを抑えることで炎症反応が軽減されるためです。

また、花粉による炎症は咽頭だけでなく、鼻腔や副鼻腔にも広がることがあります。炎症が広範囲に及ぶと、喉の奥の方まで痛みを感じたり、耳の閉塞感を伴ったりすることもあります。

後鼻漏と咽頭への刺激の関係

後鼻漏とは、鼻水が鼻の奥から喉へと流れ落ちる現象です。花粉症の方は鼻水の分泌が増えるため、この後鼻漏が頻繁に起こります。鼻水には花粉や炎症性物質が含まれており、それが喉の粘膜を繰り返し刺激することで咽頭痛を引き起こします。

後鼻漏が長引くと、慢性的な咽頭炎や咳の原因にもなります。鼻水の色が黄色や緑色に変わってきた場合は、炎症が強くなっているサインの一つですが、色だけで細菌感染かどうかを判断することはできません。発熱や顔面の痛みなどを伴う場合や症状が長引く場合には、早めの受診をお勧めします。

鼻や目の炎症が咽頭に伝わる経路

鼻、目、喉は「上気道」として一続きの粘膜でつながっており、一箇所に炎症が起こると周囲にも広がりやすい構造をしています。鼻の粘膜で始まったアレルギー反応は、炎症性物質を介して咽頭にも伝わり、喉の痛みや腫れを引き起こします。

また、目と鼻は涙道でつながっているため、目のかゆみで涙が出ると、その涙が鼻に流れ込み、さらに喉へと到達することもあります。花粉症シーズンになると「目も鼻も喉も全部辛い」と訴える方が増えますが、これは全身のアレルギー反応として理解する必要があります。

こうした症状の広がりを防ぐには、初期の段階で適切に対処することが重要です。鼻の症状が出始めた時点で抗アレルギー薬を開始すれば、咽頭痛の発症を予防できることも少なくありません。

花粉症による咽頭痛の主な症状

花粉症による咽頭痛は、風邪や他の病気による喉の痛みとは異なる特徴を持っています。ここでは、花粉症特有の症状パターンを理解し、ご自身の状態を正しく把握するための情報をお伝えします。

症状の部位主な症状出現パターン
咽頭イガイガ感、乾燥感、痛み、違和感朝方や外出後に悪化しやすい
鼻水、鼻づまり、くしゃみ天候や花粉飛散量で変動
かゆみ、充血、涙目外出時や風の強い日に悪化

のどの痛み

花粉症による喉の痛みは、「チクチクする」「イガイガする」といった表現をされることが多いのが特徴です。風邪のような「ズキズキ」「ジンジン」とした強い痛みではなく、むしろ違和感や不快感が中心となります。

朝起きたときに症状が強く、日中は少し楽になるという日内変動がみられることも多いです。これは、就寝中の口呼吸や後鼻漏の影響を受けるためです。「朝起きると声がかすれていて、しばらく話しにくい」と訴える方もいらっしゃいます。

また、飲み込む際に軽い痛みを感じたり、乾いた咳が出たりすることもあります。これらの症状は、花粉の飛散量が多い日や、風の強い日に悪化する傾向があります。

鼻と目の症状

花粉症による咽頭痛は、多くの場合、鼻水や鼻づまり、目のかゆみといった典型的な花粉症の症状と同時に現れます。サラサラとした透明な鼻水が止まらなくなり、何度もかんでいるうちに鼻の下が赤くなったり、ティッシュペーパーが手放せなくなったりします。

鼻づまりがひどくなると、夜間の睡眠が妨げられ、疲労感や集中力の低下にもつながります。私たちは、鼻症状のコントロールが咽頭痛の改善にも直結すると考えており、鼻噴霧ステロイドなどの局所治療を積極的に取り入れています。

目のかゆみや充血も、花粉症の代表的な症状です。目をこすってしまうと結膜を傷つけることもあるため、抗アレルギー点眼薬の使用や、冷たいタオルで冷やすなどの対応が効果的です。

症状が出やすい時期

花粉症の症状は、原因となる花粉の飛散時期に連動して出現します。日本では2月から4月にかけてスギ花粉、4月から5月にかけてヒノキ花粉が飛散のピークを迎え、この時期に咽頭痛を訴える方が急増します。また、秋にはブタクサやヨモギの花粉が飛散し、秋の花粉症として症状が現れることもあります。

天候によっても症状の強さは変わります。晴れて風の強い日は花粉が大量に飛散するため、症状が悪化しやすくなります。逆に、雨の日は花粉が地面に落ちるため、比較的症状が軽くなる傾向があります。

花粉飛散予測をもとに、シーズン前からの初期治療をするのも効果的です。症状が出る前から薬を開始することで、咽頭痛を含む花粉症症状を軽減できることが期待できます。

花粉症の咽頭痛と風邪や新型コロナの見分け方

喉の痛みが出たとき、それが花粉症によるものなのか、風邪や新型コロナウイルス感染症などの感染症によるものなのかを見分けることは重要です。ここでは、それぞれの特徴的な症状や経過の違いについて解説します。

症状花粉症風邪・新型コロナ
発熱ほとんどないあることが多い(特に38℃以上)
鼻水の性状透明でサラサラ黄色や緑色で粘性が目立つことがある
全身倦怠感軽度または睡眠不足による疲労感強い倦怠感や関節痛がある
症状の持続期間花粉飛散期間中ずっと続く多くは1〜2週間程度で徐々に改善していく

発熱や全身症状での判別ポイント

花粉症では、38℃を超えるような高熱が出ることは一般的ではありません。こうした高熱が続く場合は、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などの感染症を疑う必要があります。

また、インフルエンザのような強い全身倦怠感や関節痛、筋肉痛は、花粉症では通常は目立ちません。一方で、鼻づまりによる睡眠不足などが原因で、軽いだるさを感じることはあります。

当院でも、「花粉症だと思っていたけれど熱が出てきた」という理由で受診される方が多くいらっしゃいますが、検査をすると感染症が見つかることがあります。

ただし、花粉症による鼻づまりで睡眠が妨げられ、疲労感や倦怠感を感じることはあります。この場合は、熱がなく、休息をとると改善する点が特徴です。

咳や痰の有無と経過の違い

花粉症による咳は、喉のイガイガ感から出る乾いた咳が中心で、痰はあまり絡まないことが多いです。一方、風邪や気管支炎では、痰が絡む湿った咳が出やすく、咳き込みも強くなります。

新型コロナウイルス感染症では、鼻づまりが目立たないのに突然味覚や嗅覚の異常が現れることがあり、重要な手がかりになります。花粉症でも鼻づまりが強いとにおいが分かりにくくなることはありますが、新型コロナではこのような嗅覚・味覚障害が急に強く出る点が特徴です。また、息苦しさや胸の痛みといった呼吸器症状が出る場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。

症状の経過も重要な判断材料です。花粉症は花粉が飛散している期間中ずっと症状が続きますが、風邪は通常1〜2週間程度で自然に改善していきます。発熱や強いだるさが長引く場合や、咳・喉の痛みが2週間以上続く場合は、早めに医療機関にご相談ください。

花粉症で咽頭痛があるときのセルフチェック

ご自身の症状を客観的に把握することは、適切な対処をするための第一歩です。ここでは、簡単にできるセルフチェックの方法と、受診を検討すべきサインについてご紹介します。

チェック項目花粉症の可能性が高い他の病気の可能性が高い
症状の出現時期花粉飛散時期と一致時期に関係なく発症
症状の日内変動朝方や外出後に悪化一日中同じ程度
家族歴家族にアレルギー体質の人がいる特になし

簡単に確認できるチェックリスト

以下の項目に当てはまるものが多いほど、花粉症による咽頭痛の可能性が高くなります。

  • 透明でサラサラした鼻水が出る
  • 連続してくしゃみが出る
  • 目のかゆみや充血がある
  • 喉がイガイガ、チクチクする
  • 外出後に症状が悪化する
  • 晴れた日や風の強い日に症状が強い
  • 熱はないか、あっても微熱程度
  • 毎年同じ時期に同様の症状が出る

当院では、問診を行ったうえで、ご希望や必要に応じてアレルギー検査を実施しています。血液検査で特定の花粉に対するIgE抗体を調べることで、原因となる花粉を特定できます。

また、症状日記をつけることもお勧めしています。日々の症状の強さや天候、外出の有無などを記録することで、症状のパターンが見えてきて、より効果的な対策を立てやすくなります。

悪化や合併症の危険サイン

花粉症は基本的には命に関わる病気ではありませんが、以下のような症状が現れた場合は、合併症や別の病気の可能性があるため注意が必要です。

  • 38℃以上の高熱が出る
  • 喉の痛みが日ごとに強くなる
  • 飲み込むのが困難になる
  • 呼吸が苦しい、息切れがする
  • 耳が痛い、耳が詰まった感じが続く
  • 顔面の痛みや頭痛が強い
  • 鼻水が黄色や緑色に変わる

特に、副鼻腔炎や中耳炎といった合併症は、花粉症が長引くことで起こりやすくなります。こうした症状がみられる場合には、詳しい検査や専門的な治療が必要になることが多くなります。

また、喘息の既往がある方は、花粉症の悪化が喘息発作の引き金になることもあります。息苦しさや喘鳴がある場合は、早めに受診してください。

症状が続くときの対応方針

市販薬や生活習慣の改善を試しても症状が1週間以上続く場合や、症状が日常生活に大きく支障をきたしている場合は、医療機関の受診を検討しましょう。当院では、症状の程度や生活スタイルに合わせて、最適な治療プランを提案しています。

症状が重い場合や、他の治療で効果が不十分な場合には、より専門的な検査や治療を検討することもあります。適切な対応をすることで、快適な日常生活を取り戻すことができます。

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花粉症の咽頭痛で使う薬の選び方

花粉症による咽頭痛を改善するには、薬物療法が有効な手段となります。ここでは、よく使われる薬の種類と特徴、選び方のポイントについて詳しく解説します。ご自身の症状に合った薬を選ぶことで、より効果的に症状をコントロールできます。

薬の種類主な効果適している症状
抗ヒスタミン薬アレルギー反応を抑える鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、軽度の咽頭痛
鼻噴霧ステロイド鼻粘膜の炎症を抑える鼻づまり、鼻水、後鼻漏による咽頭痛
鎮痛薬痛みを和らげる強い咽頭痛、頭痛、発熱
去痰薬痰を出しやすくする痰が絡む咳、後鼻漏

抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬は、花粉症治療の基本となる薬です。アレルギー反応の原因となるヒスタミンの働きをブロックすることで、鼻水やくしゃみ、目のかゆみを軽減し、間接的に咽頭痛の改善にもつながります。

第1世代と第2世代があり、第2世代の方が眠気などの副作用が少なく、1日1回の服用で済むものも多いため、現在主流となっています。代表的な薬にはアレグラ、アレジオン、クラリチン、ザイザル、ビラノア、デザレックス、ルパフィンなどがあります。

当院では、症状の強さや生活スタイル、眠気の出やすさなどを考慮して、最適な抗ヒスタミン薬を処方しています。効果が現れるまでに数日かかることもあるため、花粉飛散開始前から服用を始める初期治療が推奨されます。

鼻噴霧ステロイド(点鼻薬)

鼻噴霧ステロイドは、鼻粘膜の炎症を直接抑える効果があり、鼻づまりや鼻水に特に有効です。鼻症状が改善することで口呼吸が減り、喉の乾燥や痛みも軽減されます。また、後鼻漏の量を減らすことで、喉への刺激を抑える効果も期待できます。

ステロイドという名前から不安を感じる方もいらっしゃいますが、鼻噴霧ステロイドは主に鼻の粘膜で局所的に作用し、通常の用量・用法では全身への影響は少ないとされています。使用量や期間については、医師の指示に従っていただくことが大切です。代表的な薬にはアラミスト、ナゾネックス、エリザスなどがあります。

当院では、鼻づまりが強く、後鼻漏による咽頭痛を訴える方には、抗ヒスタミン薬と鼻噴霧ステロイドの併用をお勧めすることが多いです。両者を組み合わせることで、より高い症状改善効果が期待できます。

鎮痛薬や去痰薬の併用

咽頭痛が強い場合には、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛薬を併用することで、痛みを和らげることができます。ただし、これらは対症療法であり、根本的な原因を治すものではないため、抗アレルギー薬と併用することが重要です。

後鼻漏によって痰が絡む咳が出る場合には、去痰薬が有効です。痰を出しやすくすることで、喉の不快感を軽減できます。また、トラネキサム酸などの抗炎症薬が処方されることもあります。

市販薬を選ぶ際は、薬剤師に相談し、ご自身の症状に合ったものを選ぶようにしましょう。複数の薬を併用する場合は、成分の重複に注意が必要です。

症状に応じた医師の処方

当院では、初診時に詳しく問診を行い、症状の程度や生活背景を把握した上で、最適な治療プランを提案しています。軽症の場合は抗ヒスタミン薬のみで経過をみることもありますが、中等症以上の場合は複数の薬を組み合わせることが一般的です。

また、毎年重い症状に悩まされている方には、花粉飛散開始の2週間前から薬を開始する初期治療を推奨しています。これにより、シーズン中のピーク症状を抑え、生活の質を大きく改善できることが期待されます。

薬物療法だけでなく、生活習慣の改善や環境対策も重要です。総合的なアプローチで、花粉症による咽頭痛を効果的にコントロールしていきましょう。

花粉症による咽頭痛を自宅で和らげる方法

薬物療法に加えて、日常生活の中でできるセルフケアも症状改善には欠かせません。ここでは、自宅で簡単に実践できる対処法と予防法をご紹介します。これらを習慣化することで、咽頭痛を和らげ、快適に過ごせる時間を増やすことができます。

対処法具体的な方法効果
うがい帰宅後すぐに水かぬるま湯でうがい付着した花粉を物理的に除去
水分補給温かい飲み物をこまめに飲む喉の乾燥を防ぎ粘膜を保護
加湿加湿器で室内湿度を50〜60%に保つ喉の潤いを保ち炎症を和らげる
マスク着用外出時は不織布マスクを正しく装着花粉の吸入を減らす

うがい、のど飴、飲水を効果的に使う

帰宅後すぐのうがいは、花粉症による咽頭痛対策の基本中の基本です。喉に付着した花粉を物理的に洗い流すことで、炎症の悪化を防ぎます。水かぬるま湯で十分ですが、うがい薬を使うとさらに効果的です。

のど飴も喉の保湿に役立ちます。ただし、糖分の多いものを頻繁に舐めると虫歯のリスクが高まるため、シュガーレスタイプを選ぶと良いでしょう。はちみつや生姜成分の入ったものは、抗炎症作用も期待できます。

当院では、温かい飲み物をこまめに飲むこともお勧めしています。温かい飲み物は喉を保温し、血流を良くすることで、粘膜の修復を助けます。生姜湯やはちみつレモン、カモミールティーなどが特におすすめです。

加湿器や空気清浄機などで室内環境を整える

室内の湿度を適切に保つことは、喉の乾燥を防ぐために非常に重要です。理想的な湿度は50〜60%で、加湿器を使って調整しましょう。特に就寝中は口呼吸になりやすく喉が乾燥しやすいため、寝室の加湿は必須です。

空気清浄機は、室内に侵入した花粉を除去するのに効果的です。HEPAフィルター搭載のものを選ぶと、微細な花粉もしっかりキャッチできます。リビングや寝室に設置し、24時間稼働させることをお勧めします。

また、掃除の際は、掃除機をかける前に拭き掃除をすると良いでしょう。掃除機の排気で花粉が舞い上がるのを防ぐことができます。

マスクなどによる花粉対策

外出時のマスク着用は、花粉の吸入を大幅に減らす最も手軽な対策です。不織布マスクを顔にしっかりフィットさせ、鼻と顎をしっかり覆うことが重要です。マスクの隙間から花粉が入り込まないよう、正しい装着方法を守りましょう。

メガネや帽子も併用すると、さらに効果が高まります。花粉防止用のメガネは、目への花粉の侵入を約65%カットできると言われています。帽子は髪への花粉の付着を減らし、室内への持ち込みを防ぎます。

帰宅時には、玄関の外で上着を払い、できるだけ花粉を室内に持ち込まないようにしましょう。洗濯物も花粉の多い日は部屋干しにするか、早朝や夕方以降に干すなどの工夫が有効です。

生活習慣で悪化を防ぐポイント

十分な睡眠とバランスの良い食事は、免疫機能を正常に保つために不可欠です。睡眠不足や栄養の偏りは、アレルギー症状を悪化させることがあります。当院では、規則正しい生活リズムを整えることの重要性もお伝えしています。

適度な運動も免疫力向上に役立ちますが、花粉の多い時期は屋外での運動は控え、室内でできるストレッチやヨガなどを取り入れると良いでしょう。また、ストレスもアレルギー症状を悪化させる要因となるため、リラックスできる時間を意識的に作ることも大切です。

アルコールや刺激の強い食べ物は、喉の粘膜を刺激し、症状を悪化させることがあります。花粉症シーズン中は、これらを控えめにすることをお勧めします。

長引く花粉症の咽頭痛で受診すべきサイン

セルフケアを行っても症状が改善しない場合や、特定の症状が現れた場合は、医療機関の受診を検討する必要があります。ここでは、受診を検討すべき具体的なサインについて解説します。

受診すべきサイン考えられる状態対応の緊急度
症状が1週間以上続く花粉症の悪化、他の疾患の可能性数日以内に受診
38℃以上の高熱、呼吸困難感染症、重篤な合併症すぐに受診
耳の痛み、顔面痛中耳炎、副鼻腔炎の合併早めに受診

1週間以上続く場合

市販薬を使用しても症状が1週間以上改善しない場合は、医療機関の受診を検討しましょう。花粉症の症状が長引く場合、より強い薬や異なるアプローチが必要になることがあります。

また、症状が日ごとに悪化している場合や、日常生活に大きな支障が出ている場合も、早めの受診が推奨されます。当院では、症状の経過を詳しく伺い、必要に応じて血液検査やアレルギー検査を行い、最適な治療プランを提案しています。

特に、初めて花粉症の症状が出た方や、毎年症状がひどくなっている方は、医療機関で評価を受けることをお勧めします。適切な診断と治療により、今後のシーズンを快適に過ごせるようになることが期待できます。

高熱や呼吸困難など緊急性のある場合

38℃以上の高熱が出た場合や、呼吸が苦しい、息切れがするといった症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。これらは花粉症だけでは説明できない症状であり、感染症や他の重篤な疾患の可能性があります。

また、飲み込むのが非常に困難になった場合や、声が全く出なくなった場合も、早急な対応が必要です。扁桃炎や喉頭炎といった別の炎症性疾患を合併している可能性があります。

耳や副鼻腔の合併症が疑われる場合

花粉症が長引くと、中耳炎や副鼻腔炎といった合併症を起こすことがあります。耳の痛みや詰まった感じ、顔面の痛みや頭痛が強い場合は、これらの合併症を疑います。

副鼻腔炎では、鼻水が黄色や緑色に変わり、粘性が増します。また、頬や額、目の奥に痛みを感じることもあります。中耳炎では、耳の痛みや聞こえにくさ、耳鳴りなどが現れます。

よくある質問と回答

花粉症による咽頭痛に関して、多くの方が抱える疑問にお答えします。日常生活での不安や治療に関する疑問を解消し、より効果的な対策を実践していただければと思います。

花粉症で喉が痛くなるのはなぜですか?

花粉が直接喉の粘膜に付着してアレルギー反応を起こすことや、鼻づまりによる口呼吸で喉が乾燥すること、後鼻漏によって鼻水が喉を刺激することが主な原因です。これらの要因が重なることで、喉のイガイガ感や痛みが生じます。

市販薬だけで症状は治まりますか?

軽度の症状であれば、市販の抗ヒスタミン薬で改善することもあります。しかし、症状が強い場合や長引く場合は、処方薬や複数の薬の組み合わせが必要になることがあります。市販薬を1週間使用しても改善しない場合は、受診をお勧めします。

うがいは水道水でも効果がありますか?

はい、水道水でも十分効果があります。うがいの目的は、喉に付着した花粉を物理的に洗い流すことですので、水道水やぬるま湯で問題ありません。もちろん、うがい薬を使用しても良いでしょう。

加湿器の代わりに濡れタオルでも効果はありますか?

濡れタオルを部屋に干すことでも、ある程度の加湿効果は得られます。しかし、加湿器に比べると効果は限定的です。特に乾燥しやすい冬場や、広い部屋では、加湿器の使用をお勧めします。

マスクは一日中つけていた方が良いですか?

外出時や花粉の多い環境ではマスクの着用が推奨されますが、室内で花粉の少ない環境であれば、必ずしも一日中つけている必要はありません。ただし、換気をする際や窓を開けるときは、マスクを着用すると良いでしょう。

食事で気をつけるべきことはありますか?

バランスの良い食事を心がけ、免疫力を保つことが基本です。アルコールや刺激の強い食べ物は喉の粘膜を刺激するため、控えめにすることをお勧めします。また、ビタミンCやビタミンDを含む食品は、免疫機能のサポートに役立つとされています。

症状が出る前から薬を飲むのは効果的ですか?

はい、非常に効果的です。花粉飛散開始の2週間ほど前から抗アレルギー薬を開始する初期治療は、シーズン中の症状を軽減し、生活の質を大きく改善することが期待できます。毎年症状に悩まされている方には、ぜひお勧めしたい方法です。

鼻うがいは効果がありますか?

鼻うがいは、鼻腔内の花粉を直接洗い流すことができるため、効果的な対策の一つです。専用の生理食塩水や鼻洗浄器を使用することで、安全に行えます。ただし、やりすぎると粘膜を傷つけることもあるため、1日1〜2回程度が適切です。

まとめ

花粉症による咽頭痛は、花粉が喉の粘膜に付着して炎症を起こすことや、鼻づまりによる口呼吸で喉が乾燥すること、後鼻漏が喉を刺激することなど、複数の要因が重なって発症します。症状を和らげるには、薬物療法と日常生活でのセルフケアを組み合わせた総合的なアプローチが重要です。

抗ヒスタミン薬や鼻噴霧ステロイドなどの薬を適切に使用し、帰宅後のうがいや室内の加湿、マスクの着用といった生活習慣の工夫を取り入れることで、症状を効果的にコントロールできます。また、症状が1週間以上続く場合や、高熱や呼吸困難などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。

花粉症シーズンを少しでも快適に過ごすために、早めの対策と適切な治療を心がけましょう。

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監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

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