★完全予約制★


12/1(月)空き状況


内科○ 皮膚科○


最新状況は予約ページをご覧ください

内科

尿路結石の再発を防げるおすすめの飲み物は?避けるべき飲み物と食事についても解説

尿路結石を一度経験した方の約50%が10年以内に再発するというデータがあり、多くの方々が「再び激痛を経験したくない」という不安を抱えています。そんな中で「どんな飲み物を選べば良いのか」「普段のお茶は大丈夫なのか」といったご相談をいただくことがあります。

実は、尿路結石の予防において最も重要なのは適切な水分補給と、結石の原因となる成分を避けることです。しかし、健康に良いとされる飲み物でも尿路結石には逆効果になる場合があり、正しい知識が必要です。

この記事では、私たちの診療経験を基に、尿路結石の再発予防に最適な飲み物の選び方から、避けるべき飲料・食品まで、実践的なアドバイスをお伝えします。

尿路結石とは

尿路結石は腎臓から膀胱までの尿路に形成される硬い結晶の塊で、激しい痛みを伴うことで知られています。決して稀な疾患ではなく、生涯のうちに数%〜1割程度の方が経験するとされています。年々患者数は増加傾向にあります。

そのような状況下で特に注意が必要なのは再発率の高さです。一度結石ができた方は体質的に結石を作りやすい環境にあるため、継続的な予防対策が不可欠となります。

尿路結石の種類

日本人の尿路結石の約80%はシュウ酸カルシウム結石で、これは尿中のシュウ酸とカルシウムが結合して結晶化することで形成されます。その他にもリン酸カルシウム結石、尿酸結石、シスチン結石などがありますが、いずれの結石でも尿が濃くなることがリスク要因の1つです。加えて、尿酸結石では高尿酸血症や尿の酸性化、感染結石では尿路感染症、シスチン結石では遺伝性疾患など、それぞれ特有の原因も関与します。

結石形成のメカニズムは、理科の実験で塩の結晶を作るのと似ています。水分が不足すると尿が濃縮され、溶けきれなくなった成分が結晶化して結石となるのです。

結石の種類割合主な原因成分
シュウ酸カルシウム結石約80%シュウ酸、カルシウム
リン酸カルシウム結石約10%リン酸、カルシウム
尿酸結石約8%尿酸
その他(シスチン結石など)約2%シスチン、感染など

再発を防ぐための原則

尿路結石の再発予防には、大きく分けて3つのアプローチがあります。まず第一に十分な水分摂取による尿の希釈、第二に結石の原因となる成分の摂取制限、第三に生活習慣全体の見直しです。

尿路結石予防におすすめの飲み物

尿路結石の予防において、飲み物の選択は極めて重要です。当院では尿路結石の方々に「水か麦茶を基本にしてください」とお伝えしていますが、その理由と具体的な摂取方法について詳しく解説します。

適切な水分補給は尿を薄めて結石の原因成分を排出しやすくし、新たな結石形成を防ぐ最も効果的な方法です。ここでは科学的根拠に基づいて、おすすめの飲み物をご紹介します。

水は尿路結石予防において最も推奨される飲み物で、余計な成分を含まないため結石形成のリスクがありません。軟水・硬水どちらでも問題ありませんが、日本の水道水や一般的なミネラルウォーターは軟水のため安心してご利用いただけます。

当院では「1日2L以上」を目安にお伝えしていますが、これは500mLのペットボトル4本分に相当します。一度に大量摂取するのではなく、起床時、食事時、入浴後、就寝前など、こまめに分けて摂取することが重要です。

麦茶

麦茶は水に次いで推奨される飲み物で、シュウ酸をほとんど含まず、カフェインも含有していません。さらに麦茶には利尿作用があると言われており、尿の排出を促進する効果も期待できます。

私たちが麦茶を特におすすめする理由は、水だけでは味気なく感じる方でも継続しやすいことです。実際に「麦茶なら無理なくたくさん飲める」という声をいただくことも多いです。

ほうじ茶

ほうじ茶は緑茶を焙煎したもので、緑茶と比べてシュウ酸含有量が少なく、カフェインも減少しています。完全に避ける必要はありませんが、メインの水分補給源としては水や麦茶を優先することをおすすめします。基本的には1日1〜2杯程度に留めていただくと良いでしょう。

飲み物シュウ酸含有量カフェイン
なしなし
麦茶ほぼなしなし
ほうじ茶少量少量
果汁100%ジュース(少量)種類によるなし

尿路結石に良くない飲み物

尿路結石の予防において、避けるべき飲み物を知ることは推奨される飲み物を知ることと同じくらい重要です。健康に良いとされる飲み物でも、尿路結石に関しては逆効果になる場合があります。

特に注意が必要なのは、シュウ酸を多く含む飲料です。私たちが診察でよく遭遇するのは「健康のために緑茶を大量に飲んでいた」という方々で、良かれと思って行っていた習慣が結石形成のリスクを高めていたケースです。

シュウ酸含有量が多い茶類

緑茶、紅茶、ウーロン茶、抹茶にはシュウ酸が比較的多く含まれるため、尿路結石の既往がある方は『大量摂取を控えるべき飲み物』になります。とくに抹茶は茶葉を丸ごと摂取するためシュウ酸量が多くなります。
ただし、1日1〜2杯程度を水や麦茶と組み合わせて飲む分には大きな問題とならないことが多く、むしろ全体の水分量を確保することが重要です。

コーヒー

コーヒーについては複雑な側面があります。コーヒー自体にはシュウ酸がそれほど多く含まれていませんが、コーヒーにはカフェイン由来の軽い利尿作用があります。通常量であれば明らかな脱水を起こすとは言えませんが、コーヒーだけを頼りに水分補給をすると、十分な尿量が確保できない可能性があります。そのため、尿路結石の方には『1日1〜2杯程度まで』とし、コーヒーを飲むときには同量以上の水や麦茶も一緒に摂ることをおすすめしています。

アルコール

アルコールは尿路結石予防において二重の問題があります。第一に脱水を促進し尿を濃縮させること、第二にビールなどはプリン体を多く含み尿酸結石のリスクを高めることです。

適量を守り、飲酒時は必ず同量以上の水分を併せて摂取するようにしたり、休肝日を設けることが尿路結石予防に有効です。

避けるべき飲み物理由
緑茶・紅茶・ウーロン茶シュウ酸含有量が多い
抹茶茶葉摂取によりシュウ酸大量摂取
アルコール類脱水促進・プリン体含有
糖分の多い清涼飲料水肥満・糖尿病リスク増大

尿路結石の予防に効果的な水分補給

尿路結石予防における水分補給は、単に「たくさん飲む」だけでは不十分です。タイミング、量、方法すべてに工夫を凝らして効率的にアプローチすると良いでしょう。

1日2L摂取を実現する具体的なスケジュール

朝起床時にコップ1杯、各食事時にコップ1杯、入浴後にコップ1杯、就寝前にコップ1杯を基本として、これだけで約800mLの摂取が可能です。残りの1200mLを日中の活動時間に分散させます。

分かりやすいのは、朝に4本のペットボトルを用意し、1日でこれらを空にすることを目標とする方法です。視覚的に進捗が分かりやすく、量の目安を知るのに適しています。

季節による水分補給の注意点

夏場は汗による水分喪失が多いため、通常より500mL〜1L多めの摂取が必要です。一方、冬場は水分摂取が減りがちですが、暖房による室内乾燥や知らず知らずのうちに起こる不感蒸泄により、思っている以上に水分は失われています。夏場は2.5L〜3L、冬場でも最低2Lの摂取を維持することを意識すると良いでしょう。

水分摂取を継続するためのコツ

多くの方々が水分摂取で挫折する理由は「忘れてしまう」ことです。おすすめの継続のコツは、習慣化とリマインダーの活用です。

スマートフォンのアプリを使って水分摂取をログに記録したり、アラームを設定して定期的に飲むタイミングを知らせる方法が効果的です。また、常に手の届く場所に水分を置いておくことも重要なポイントです。

時間帯目安量ポイント
起床時200mL夜間の脱水補給
食事時(3回)各200mL消化を助ける
午前・午後各500mLこまめに分けて摂取
入浴後200mL発汗による水分補給
就寝前200mL夜間の尿濃縮を防ぐ

尿路結石予防における食事面でのポイント

尿路結石の予防は飲み物だけでなく、食事全体のバランスを考える必要があります。特に重要なのは、シュウ酸を多く含む食品の摂取制限と、動物性たんぱく質の適正摂取です。これらの知識があることで、より効果的な結石予防が可能になります。

高シュウ酸食品の制限

ほうれん草、ナッツ類、チョコレート、紅茶、緑茶は特にシュウ酸含有量が多い食品・飲料です。これらを完全に避ける必要はありませんが、摂取量を制限し、食べる際は工夫が必要です。

例えばほうれん草を食べる際は、茹でてアク抜きをすることでシュウ酸を減少させることができます。また、カルシウムを多く含む食品と一緒に摂取すると、腸管内でシュウ酸とカルシウムが結合し、吸収を抑制する効果が期待できます。

動物性たんぱく質の制限

肉類の過剰摂取は尿酸値を上昇させ、尿酸結石のリスクを高めます。また、動物性たんぱく質は尿中カルシウム排泄を増加させ、カルシウム結石の原因にもなります。

「肉を食べるな」というわけではありませんが、1日の摂取量を体重1kgあたり0.8〜1g程度に抑え、魚や豆腐などの植物性たんぱく質もバランスよく取り入れることがおすすめです。

塩分の制限

適度なカルシウムの摂取は結石予防に有効です。塩分の過剰摂取は尿中カルシウム排泄を増加させるため、1日6g未満を目標とします。低脂肪の乳製品はおすすめできますが、高脂肪の乳製品は避けましょう。チーズなどの加工品は塩分が多いため注意が必要です。

食品カテゴリーおすすめの食品避けるべき食品
野菜類白菜、キャベツ、大根ほうれん草(大量摂取時)
たんぱく質魚、鶏むね肉、豆腐赤身肉の大量摂取
乳製品低脂肪牛乳、ヨーグルト高脂肪チーズ
おやつ果物、低糖質のものナッツ類、チョコレート

よくある質問と回答

当院には尿路結石に関する多くのご質問が寄せられます。ここでは特に多い質問と、私たちがお答えしている内容をご紹介します。

Q1: 硬水のミネラルウォーターは結石の原因になりますか?

A: 硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムは、腸管内でシュウ酸と結合して吸収を抑える可能性があり、カルシウム摂取自体は結石予防に働くと考えられています。一方で、硬水そのものが結石形成を増やすかどうかについては研究結果が分かれており、『明らかに有害』『明らかに安全』とまでは言い切れません。腎機能に問題がなく、味やお腹の調子に合うようであれば、硬水を選んでも大きな問題はないと考えられます。
ただし、急に硬水に変えるとお腹がゆるくなる方もいるので、徐々に慣らしていくことをおすすめします。

Q2: スポーツドリンクは水分補給に良いのでしょうか?

A: スポーツドリンクには糖分が多く含まれており、日常的な水分補給には適していません。運動時や大量発汗時の限定的な使用にとどめ、基本的な水分補給は水や麦茶で行うことをおすすめします。

Q3: クエン酸を含む飲み物は結石予防に効果がありますか?

A: レモン水やクエン酸飲料には確かに結石予防効果が期待できます。ただし、市販のレモン飲料には糖分が多く含まれることが多いため、生のレモンを水に絞って飲むか、無糖のクエン酸飲料を選ぶことが重要です。

Q4: 一度にたくさん水を飲むのと、少しずつ飲むのはどちらが良いですか?

A: 少しずつこまめに飲む方が効果的です。一度に大量摂取すると、余分な水分は速やかに排出されてしまい、尿の希釈効果が十分に得られません。1回につき200mL程度を目安に、1〜2時間おきに摂取することをおすすめします。

Q5: 就寝前の水分摂取で夜中にトイレに起きるのが心配です

A: 夜間の尿濃縮を防ぐため、就寝前の水分摂取は重要です。夜間頻尿が気になる場合は、就寝の1〜2時間前に摂取し、就寝直前の摂取量を減らす調整を行ってください。それでも夜間頻尿が続く場合は、別の疾患の可能性もあるため受診をおすすめします。

まとめ

尿路結石の再発予防において最も重要なのは、適切な飲み物の選択と十分な水分摂取です。水と麦茶を基本とし、1日2L以上をこまめに摂取することで、結石形成のリスクを大幅に減らすことができます。

一方で、緑茶や紅茶などのシュウ酸含有飲料、アルコール、糖分の多い清涼飲料水は控えめにし、食事面でも高シュウ酸食品や動物性たんぱく質の過剰摂取に注意が必要です。これらの対策は継続することで効果を発揮するため、無理のない範囲で生活習慣に取り入れることが大切です。

尿路結石は一度経験すると再発リスクが高い疾患ですが、適切な知識と継続的な対策により予防は十分可能です。ご不明な点や症状の変化がある場合は、早めに医療機関にご相談ください。

尿路結石でお悩みの方は、東大宮駅徒歩0分・平日夜まで診療のステーションクリニック東大宮へお気軽にご相談ください

ステーションクリニック東大宮はJR東大宮駅西口から徒歩0分、ロータリー沿いにある総合クリニックです。
内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、高血圧・糖尿病などの生活習慣病から肌トラブルまで、幅広いお悩みに対応しています。

  • 完全予約制【ファストパス】で待ち時間を大幅短縮
  • 平日夜や土日祝も診療しており、忙しい方でも通いやすい
  • 最大89台の無料提携駐車場完備で、お車でも安心して受診できる
  • キャッシュレス決済対応(クレジットカード/QRコード決済/交通系IC/電子マネーなど)

「最近、血圧が高めで気になる」「肌のかゆみがなかなか治らない」など、どんな小さなお悩みでもまずはご相談ください。

今すぐWEB予約

クリニック案内

監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

関連記事