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皮膚科

肌がカサカサする原因はこれ!医師が教える正しい保湿ケアと予防法

季節の変わり目や冬場になると、肌がカサカサしてつっぱる、粉を吹いたようになる、かゆみで掻いてしまう。こうした乾燥肌の悩みは、多くの方が経験されています。保湿クリームをこまめに塗っても改善しない、むしろ悪化してしまうというお話を、診察室で日々伺います。

肌がカサカサする原因は、空気の乾燥や加齢だけではありません。実は、日々のスキンケアや生活習慣の中に、気づかないうちにバリア機能を壊してしまう落とし穴が潜んでいます。当院では、乾燥肌やかゆみで受診される方に、まず原因を整理したうえで、保湿ケアと予防法をご案内しています。

この記事では、皮膚科の診療現場から、肌のカサカサを招く主な原因、誤解されやすいスキンケアの落とし穴、すぐに実践できる保湿ケア、そして長期的に乾燥肌を防ぐ生活習慣までをまとめます。自分の肌に合った対策を見つけるヒントとしてお役立てください。

肌がカサカサする主な原因とは

肌がカサカサする根本的な原因は、皮膚のバリア機能が低下して水分や皮脂が不足している状態にあります。肌の表面は、角質層という薄い層で外界の刺激や乾燥から守られています。

この角質層がうまく働かなくなると、肌内部の水分が蒸発しやすくなり、外からの刺激にも弱くなります。バリア機能が低下する要因は複数あり、環境要因から生活習慣、間違ったスキンケアまで多岐にわたります。

原因具体例影響
環境要因空気の乾燥、エアコン、紫外線角質層の水分蒸発を加速させる
加齢・体質皮脂分泌の減少、ターンオーバーの遅れ天然保湿因子や皮脂膜が不足する
生活習慣栄養不足、睡眠不足、ストレス肌の再生力や免疫機能が低下する
スキンケア過度な洗顔、熱いお湯、刺激成分必要な皮脂や保湿成分まで奪う

空気の乾燥や冷暖房が肌を乾燥させる

室内の湿度が40%を下回ると、肌から水分が逃げやすくなります。建築物衛生法でも、一定規模以上のオフィスビルなどでは相対湿度40〜70%に保つことが管理基準とされています。冬場の屋外はもちろん、エアコンやヒーターを使用する室内も湿度が低下しやすく、知らず知らずのうちに肌が乾燥します。当院でも、冬場にオフィスワークをされている方から「夕方になると顔がつっぱる」「粉を吹いたようになる」というご相談をよく伺います。

湿度が30%を切るような環境では、角質層の水分が失われ、カサカサやかゆみが出やすくなります。加湿器を使う、濡れタオルを室内に干す、デスクでは卓上の加湿器を使うなど、環境側を整える工夫が効きます。

紫外線や刺激によるバリア損傷

紫外線は肌の表面だけでなく、角質層や真皮にまでダメージを与えます。紫外線を浴びると、角質層の保湿機能が低下し、炎症反応が起こります。また、紫外線によって活性酸素が発生し、細胞やコラーゲンが傷つくことで、肌の回復力も弱まります。

冬場や曇りの日でも紫外線は届くため、日焼け止めは季節を問わず使います。衣類や寝具の摩擦、化粧品に含まれる刺激成分も、バリア機能を損なう原因になります。

栄養不足や加齢で皮脂分泌が減る

肌の健康には、タンパク質やビタミン、必須脂肪酸といった栄養素が欠かせません。過度なダイエットや偏った食事、食事量の不足が続くと、肌の再生に必要な材料が足りなくなり、乾燥を招きます(具体的な栄養素は後述します)。

加齢によっても皮脂腺の活動は低下し、皮脂の分泌量が減ります。40代以降は、若い頃と同じスキンケアでは保湿が足りなくなりがちなので、油分を多めに含む製品に切り替えたり、塗る回数を増やしたりして補います。

間違ったスキンケアが肌のカサカサを悪化させる

洗顔や入浴時の洗いすぎ、熱いお湯の使用、刺激の強い洗浄剤は、肌のカサカサを悪化させる代表的な原因です。当院でも、「毎日しっかり洗顔しているのに肌が荒れる」とお話しされる方が多くいらっしゃいます。詳しく伺うと、熱めのお湯でゴシゴシと洗っていたり、一日に何度も洗顔料を使っていたりすることが少なくありません。

洗顔に使うのは、熱くない「ぬるま湯」です。40℃以上のお湯は必要な皮脂まで洗い流してしまうため、洗顔後すぐのつっぱり感やカサカサにつながります。洗顔料の使いすぎや、タオルでのゴシゴシ拭きも、角質層を傷つけてバリア機能を損ないます。

肌のカサカサの症状は部位や重症度で見分けられる

肌のカサカサは、部位や症状の出方によって原因や対処法が異なります。顔と体では皮脂腺の数や角質層の厚さが違うため、同じ乾燥でも症状の現れ方が変わります。

また、ただ乾燥しているだけなのか、炎症を伴っているのか、他の皮膚疾患が隠れているのかで、必要なケアが変わります。

症状の特徴よくある部位状態
粉を吹いたように白っぽい頬、すね、ひじ、かかと軽度の乾燥肌、皮脂欠乏
つっぱり感、ひび割れ手、かかと、ひざ中等度以上の乾燥、皮脂欠乏性湿疹の前段階
かゆみと赤み顔、首、体幹、四肢皮脂欠乏性湿疹、アトピー性皮膚炎の可能性
湿疹やじくじくした箇所肘内側、膝裏、手指接触性皮膚炎、湿疹、感染の合併

顔と体で出方が違う理由

顔の皮膚は体に比べて角質層が薄く、皮脂腺は多いものの、外部刺激を受けやすい特徴があります。そのため、顔は季節の変わり目や乾燥した環境で、つっぱり感や粉吹き、赤みが出やすい部位です。なかでも目の周りや頬は、額や鼻に比べて皮脂腺が少なく、乾燥が目立ちやすい場所です。

一方、体の皮膚は顔よりも角質層が厚めですが、皮脂腺が少ない部位(すね、ひじ、かかとなど)では、乾燥が進むと粉を吹いたりひび割れたりしやすくなります。体は衣類との摩擦も多いため、物理的な刺激でバリア機能が損なわれやすい点も特徴です。

かゆみや赤みがある場合の注意点

ただの乾燥であればかゆみは軽度ですが、掻いてしまうほどのかゆみや、赤みや発疹を伴う場合は、皮脂欠乏性湿疹や他の皮膚疾患の可能性があります。皮脂欠乏性湿疹は、乾燥が進んで角質層が壊れ、炎症が起きている状態です。放置すると、掻き壊しによって症状が悪化し、二次感染のリスクも高まります。

かゆみが強く夜間に目が覚める、掻いた跡がじくじくしている、赤みが広がってきたといった症状がある場合、早めの受診をお勧めします。炎症を抑える外用薬と保湿剤を組み合わせることで、症状が落ち着く方が多くいらっしゃいます。

乾燥肌とアトピーや湿疹の見分け方

乾燥肌とアトピー性皮膚炎は、どちらもカサカサやかゆみを伴いますが、症状の出方や経過が異なります。単なる乾燥肌は、保湿ケアや環境の改善で数日から数週間のうちに落ち着くことが多く、季節や環境に左右されるのが特徴です。一方、アトピー性皮膚炎は、慢性的にかゆみと湿疹を繰り返し、肘や膝の裏、首など特定の部位に症状が集中しやすい傾向があります。

また、アトピー性皮膚炎の方は、もともと皮膚のバリア機能が弱く、アレルゲンや刺激物質に反応しやすい体質を持っています。家族歴やアレルギー体質の有無、症状の持続期間なども診断の手がかりになります。自己判断でステロイド外用薬を使い続けている場合は、一度診察を受けて医師に相談してください。

肌のカサカサを改善するスキンケアの基本

肌のカサカサを改善する土台は、洗浄と保湿の2つだけです。高価な化粧品や複雑な手順は必要ありません。むしろ、シンプルで肌に優しいケアを毎日続けるほうが、バリア機能は早く戻ります。

当院でも、乾燥肌で受診される方には、まず洗顔や入浴の方法を見直していただき、その上で保湿剤を選んでいただくようご案内しています。

ステップポイントNG
洗顔・クレンジングぬるま湯(32〜34℃)、低刺激洗浄剤、優しく短時間熱いお湯、ゴシゴシ洗い、一日に何度も洗う
水分の拭き取り清潔なタオルで押さえるように優しくゴシゴシ擦る、湿ったタオルの使用
保湿剤の塗布洗顔後すぐ、適量をムラなく、顔と体に塗り忘れ、少なすぎる量、刺激成分入り製品
日中の保湿乾燥を感じたらミストやクリームで追加放置して夕方まで何もしない

正しい洗顔のポイント

洗顔のお湯は、体温よりやや低い32〜34℃程度のぬるま湯にし、洗う時間は1〜2分以内に抑えます。熱いお湯は皮脂膜を溶かし出してしまい、洗顔後すぐのつっぱり感やカサカサの原因になります。

洗顔料は低刺激のものを選び、泡立てネットでしっかり泡立ててから使います。泡を肌に乗せ、指の腹で円を描くように洗い、こすりません。クレンジングも同様に、肌を擦らず短時間で済ませます。入浴時も、ナイロンタオルでゴシゴシ洗うのではなく、手のひらややわらかいタオルで洗い、洗浄剤のすすぎ残しがないように流します。

保湿の基本手順とタイミング

保湿剤は、洗顔や入浴のあと、肌がまだ少し湿っているうちに塗ります。時間が経つほど角質層の水分は蒸発していくので、洗顔や入浴のあとはそのまま保湿まで済ませる流れにしておくと迷いません。

洗顔後の水分は、清潔なタオルで押さえるように拭き取ります。擦ると角質層を傷つけるので、こすらないのが原則です。保湿剤は適量(顔全体で500円玉大程度)を手のひらに取り、両手で温めてから顔全体にムラなく伸ばします。処方された軟膏やクリームであれば、人差し指の先から第一関節まで出した量(約0.5g)が手のひら2枚分の面積に対する目安です。目元や口元など乾燥しやすい部分には重ね塗りをします。体も同様に、入浴後すぐに塗り、すねやひじ、かかとなど乾燥が目立つ部位は念入りに伸ばします。日中もつっぱりを感じたら、ミストやクリームで足してください。

保湿剤の選び方と主要成分の違い

保湿剤に含まれる主要成分には、セラミド、ヒアルロン酸、グリセリン、ワセリンなどがあり、それぞれ働きが異なります。セラミドは角質層の細胞間脂質を補い、バリア機能を支える成分です。ヒアルロン酸やグリセリンは、水分を抱え込んで角質層の潤いを保つ保湿成分です。ワセリンは、皮膚表面に薄い膜を作り、水分の蒸発を防ぐ役割を果たします。

軽度の乾燥なら、ヒアルロン酸やグリセリン配合の化粧水や乳液で足りることもあります。カサカサが進んでいる場合は、セラミド配合のクリームやワセリンベースの保湿剤に切り替えてください。

避けたほうがよいケア

アルコール(エタノール)を多く含む化粧水、香料や着色料が強い製品、メントールやハッカ油などの清涼成分は、乾燥肌や敏感肌には刺激となり、症状を悪化させる可能性があります。アルコールは、塗った瞬間はさっぱりして気持ち良いですが、蒸発する際に肌の水分も一緒に奪ってしまうため、乾燥が進みます。

なお、「保湿剤を塗りすぎると肌が自分で潤う力を失う」と言われることがありますが、保湿剤を続けて塗ることは乾燥症状の軽減とバリア機能の改善に有効で、皮膚炎の再燃予防にもつながることが診療ガイドラインでも示されています。注意すべきなのは量そのものではなく、保湿剤に含まれる成分による接触皮膚炎です。塗った部位に赤みやかゆみが出た場合は、その製品の使用を中止してください。ピーリング剤やスクラブ洗顔料も、乾燥が進んでいる時期には避けた方が無難です。

生活習慣を見直してカサカサ肌を改善する

スキンケアだけでなく、日々の生活習慣も肌の状態に大きく影響します。栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理、適切な室内環境など、内側と外側の両方から肌を整えることが、カサカサ肌の根本的な改善につながります。

スキンケアを頑張っているのに改善しないという方に生活習慣を伺うと、睡眠不足や偏った食事、過度なストレスが見つかることが少なくありません。

生活習慣の要素改善のポイント
食事タンパク質、ビタミンA・E、オメガ3脂肪酸を意識して摂る
水分補給1日1.5〜2L程度の水分を、こまめに分けて摂取
睡眠7〜8時間の質の良い睡眠を確保、夜更かしを避ける
ストレス管理適度な運動、リラックスタイム、趣味の時間を持つ
入浴・衣類湯温38〜40℃・10〜15分、綿など肌当たりのやわらかい素材を選ぶ
室内環境湿度40〜60%を維持、加湿器や濡れタオルを活用

栄養と水分補給で肌の内側から整える

肌の健康には、タンパク質、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、オメガ3脂肪酸などの栄養素が欠かせません。タンパク質は、角質層を構成するケラチンや天然保湿因子の材料になります。ビタミンAは皮膚の新陳代謝を促進し、ビタミンEは抗酸化作用で細胞を守ります。オメガ3脂肪酸は、細胞膜の柔軟性を保ち、炎症を抑える働きがあります。

具体的には、魚(サバ、サンマ、サーモンなど)、卵、大豆製品、緑黄色野菜、ナッツ類をバランス良く食事に取り入れましょう。水分は1日1.5〜2L程度をこまめに摂り、脱水を避けます。ただし、水を多く飲めばその分だけ肌が潤うわけではないので、外側からの保湿と合わせて考えてください。

睡眠とストレス管理で肌を回復させる

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復やターンオーバーを促進します。「夜10時から深夜2時がゴールデンタイム」とよく言われますが、成長ホルモンの分泌が大きく高まるのは特定の時刻ではなく、眠りについた直後に訪れる最初の深いノンレム睡眠のタイミングです。就寝時刻そのものより、まとまった睡眠時間を確保して深く眠れているかが大切になります。夜更かしや睡眠不足が続くと、肌の再生が滞り、乾燥やバリア機能の低下を招きます。

また、ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、皮脂分泌や免疫機能にも影響を与えます。慢性的なストレスは、肌のカサカサだけでなく、かゆみや炎症の悪化にもつながります。適度な運動、趣味の時間、リラックスできる環境づくりなど、ストレスを上手に発散する工夫が大切です。

入浴法や衣類の工夫で肌への刺激を減らす

長時間の入浴や熱いお湯は、皮脂を奪い乾燥を悪化させます。入浴時間は10〜15分程度に抑え、湯温は38〜40℃が目安です。入浴剤を使う場合は、保湿成分配合のものを選び、香料や着色料の強いものは避けましょう。

衣類も肌への刺激源になります。ウールやごわごわした化学繊維は、肌が敏感な方にはチクチクしたり、静電気でかゆみを招いたりします。綿やシルクなど肌当たりのやわらかい素材を選び、洗剤や柔軟剤はすすぎ残しがないように洗いましょう。

室内の湿度管理を徹底する

冬場の暖房使用時やエアコンを長時間使う環境では、室内の湿度が30%以下まで下がることがあります。湿度計を置いて、40〜60%の範囲に保つよう心がけましょう。

加湿器はタンクやフィルターに雑菌やカビが繁殖しやすいため、水は毎日入れ替え、取扱説明書に従って定期的に洗浄してください。加湿器がない場合は、濡れタオルを室内に干すだけでも湿度は上がります。

肌のカサカサやかゆみが続くとき、保湿ケアだけでは改善しない場合、平日夜間や土曜・日曜・祝日も診療中のステーションクリニック(東大宮/川口)へお気軽にご相談ください

ステーションクリニック東大宮はJR東大宮駅西口から徒歩0分、ステーションクリニック川口はJR川口駅の駅ナカにある総合クリニックです。

内科・皮膚科を中心に、高血圧・糖尿病などの生活習慣病から花粉症やアレルギー、肌トラブルまで、幅広いお悩みに対応しています。

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市販薬や皮膚科での治療による乾燥肌の対策

軽度の乾燥肌であれば、市販の保湿剤やクリームで改善できることも多いです。しかし、かゆみや赤み、ひび割れが強い場合や、セルフケアで改善しない場合は、皮膚科での診察と適切な治療が必要になります。

自己判断で薬を使い続けるのではなく、症状に応じて診察を受けることが、早期改善と再発予防につながります。

対応の種類具体的な内容
市販の保湿剤ヒルドイド類似製品、尿素配合クリーム、ワセリン系軟膏
市販の外用薬ステロイド外用薬(ウィーク〜ストロングランク)、抗炎症成分配合クリーム
皮膚科での処方ヘパリン類似物質製剤、ステロイド外用薬、保湿剤の組み合わせ
検査・診断視診、問診、必要に応じて血液によるアレルギー検査

市販の保湿剤や軟膏の用途と選び方

市販されている保湿剤には、ヘパリン類似物質を配合した市販薬(第2類医薬品)、尿素配合クリーム、ワセリンなどがあります。ヘパリン類似物質は保湿に加えて血行を促す作用があり、皮脂欠乏症や手指の角化に対して医療用でも使われている成分です。尿素配合クリームは、角質を柔らかくする働きがあり、かかとやひじなど角質が厚く硬くなった部位に向いています。

ただし尿素配合クリームには刺激があり、ひび割れや傷、赤くただれた部分、目のまわりには使えません。すでにひび割れているかかとには、まずワセリンなど刺激の少ないもので保護してください。ワセリンは、皮膚表面に膜を作り水分蒸発を防ぐシンプルな保湿剤で、刺激が少なく、赤ちゃんから高齢の方まで幅広く使えます。ただしワセリン単独では水分を与える力は弱いため、化粧水や乳液で水分を補った後に重ねるのが基本です。

炎症があるときの外用薬の使い分け

かゆみや赤み、湿疹が出ている場合は、保湿だけでは不十分で、炎症を抑える外用薬が必要になります。市販薬にもステロイド外用薬がありますが、「市販だから弱い」わけではありません。ウィークランクのプレドニゾロンから、ストロングランクのベタメタゾン吉草酸エステルやフルオシノロンアセトニドまで幅があり、顔や広範囲、乳幼児への使用は慎重に判断する必要があります。

ステロイド外用薬は炎症を速やかに抑えますが、長期間の使用や不適切な使い方では、皮膚が薄くなる、毛細血管が目立つといった副作用が出ることもあります。市販薬を数日使っても改善しない場合や、症状が悪化する場合は、自己判断で続けずに皮膚科を受診してください。

医療で受けられる検査や治療の例

皮膚科では、保湿剤やステロイド外用薬の処方だけでなく、原因を特定するための診察や、症状に応じた複数の治療法を組み合わせることができます。たとえば、化粧品や金属など特定のものに触れて起こる接触皮膚炎が疑われる場合は、疑わしいものをいったん中止して皮疹が軽くなるかを確かめ、必要に応じて原因物質を確定する検査ができる専門医療機関の受診が必要か判断します。

治療としては、ヘパリン類似物質製剤やワセリンベースの保湿剤、症状に応じた強さのステロイド外用薬、必要に応じて抗ヒスタミン薬の内服などを組み合わせます。当院でも、生活や仕事の環境を伺ったうえで、続けやすい方法をご提案しています。

肌のカサカサを長期的に管理する習慣を身につける

肌のカサカサは、一時的に改善しても、ケアをやめると再発しやすい悩みです。長く健やかな肌を保つ鍵は、保湿を毎日のルーティンに組み込むことと、悪化したときの対処をあらかじめ決めておくことの2つです。

当院でも、治療後にケアを続けやすいよう、手順の少ない方法をご提案しています。

ポイント方法
毎日のルーティン洗顔・入浴後すぐの保湿、朝晩のスキンケアを固定化
環境整備湿度管理、加湿器の定期清掃、衣類の見直し
悪化時の対処保湿頻度を増やす、刺激を避ける、早めに受診
定期チェック季節の変わり目や体調不良時に肌状態を確認

毎日のルーティン化で保湿を続ける方法

保湿ケアを習慣化するコツは、洗顔や入浴と保湿をセットにして、毎日決まったタイミングで行うことです。たとえば、「洗顔後すぐに化粧水→乳液→クリーム」「入浴後すぐに全身保湿」という流れを決めておくと、忘れずに続けられます。あわせて、加湿器の清掃や衣類の見直しといった環境整備も、季節の変わり目に点検しておくと安心です。

保湿剤は洗面所や浴室のすぐそば、目に入る場所に置いておくと塗り忘れが減ります。朝と夜のスキンケアは、歯磨きや着替えと同じ並びに入れてしまいましょう。

悪化時の対処法を決めておく

肌のカサカサは、悪化のサインに気づいた時点で手を打つと、そこで止められることが多くなります。主なサインは、いつもよりつっぱり感が強い、粉吹きが目立つ、かゆみが出てきた、赤みが出た、の4つです。

こうした症状が出たら、保湿の回数を1日3〜4回に増やし、より油分の多い製品に切り替えます。同時に、刺激になりそうな化粧品や洗顔料はいったん休み、低刺激なものに変えます。それでも改善しない場合や、かゆみ・赤みが強くなる場合は、早めに皮膚科を受診してください。

定期的なチェックと皮膚科受診の目安

季節の変わり目や体調不良のとき、生活環境が変わったときは、肌の状態を見直すタイミングです。鏡で肌の色や質感、かゆみや赤みの有無を確認し、いつもと違うと感じたら早めに対処します。

また、セルフケアで改善しない場合や、症状が繰り返す場合は、一度皮膚科で診察を受けてください。肌の状態を診たうえで必要に応じた検査や治療を行い、長期的なケアの方針をご相談しています。定期的に見直しておくと、再発しても軽いうちに手を打てます。

よくある質問と回答

保湿剤を塗っても午後にはカサカサしてしまうのはなぜですか?

朝に保湿しても午後にカサカサする原因は、主に環境要因と保湿不足です。オフィスのエアコンや暖房で湿度が低下すると、肌の水分が蒸発しやすくなります。また、朝の保湿が不十分だったり、保湿剤の種類が肌に合っていなかったりすることも考えられます。

対策としては、日中にミストやクリームでこまめに足すこと、デスク周りに小型加湿器を置くこと、油分の多い保湿剤に切り替えることが挙げられます。当院でも、お仕事の環境に合わせた保湿の方法をご相談しています。

洗顔後すぐにつっぱるのですが、どうすれば良いですか?

洗顔後すぐにつっぱる場合、洗浄方法が強すぎる可能性があります。熱いお湯での洗顔、洗顔料の使いすぎ、ゴシゴシ洗いなどは、必要な皮脂まで奪ってしまいます。

まず、洗顔のお湯を32〜34℃のぬるま湯に下げ、洗顔料をしっかり泡立てて優しく洗い、短時間で済ませます。拭き取ったらすぐに保湿してください。それでも改善しない場合は、洗顔料を低刺激なものに変えるか、皮膚科でご相談ください。

セラミドやヒアルロン酸など、どの保湿成分を選べば良いですか?

保湿成分は、肌の状態や乾燥の程度によって選び分けると効果的です。セラミドは、角質層の細胞間脂質を補ってバリア機能を支えるため、中等度以上の乾燥や敏感肌に向いています。ヒアルロン酸やグリセリンは、水分を抱え込む働きがあり、軽度の乾燥に向いています。ワセリンは、水分蒸発を防ぐ役割があり、ひび割れや乾燥に幅広く効果的です。

理想は、ヒアルロン酸やグリセリンで水分を補い、セラミドやワセリンで蓋をするように重ねることです。迷う場合は、皮膚科で肌の状態を診てもらい、適切な保湿剤を選んでもらうと安心です。

子どもの肌がカサカサしていますが、大人と同じケアで大丈夫ですか?

子どもの肌は大人よりも薄くバリア機能が未熟なため、低刺激で保湿力の高い製品を選ぶ必要があります。香料や着色料、アルコールなどの刺激成分が含まれていないものを選びましょう。

入浴後すぐにたっぷり保湿し、乾燥しやすい部位(頬、手足、お尻など)は重点的にケアします。かゆみや赤みがある場合は、掻き壊してしまう前に皮膚科を受診してください。当院でも、お子さまの肌トラブルのご相談を承っています。

まとめ

肌がカサカサする主な原因は、バリア機能の低下により皮脂と水分が不足している状態です。空気の乾燥や紫外線、加齢、栄養不足、間違ったスキンケアなど、複数の要因が重なって乾燥が進みます。

改善の柱は、正しい洗顔と保湿をシンプルに続けること、そして生活習慣を見直すことの2つです。ぬるま湯での優しい洗顔、洗顔後すぐの保湿、肌の状態に合った保湿成分の選択、栄養バランスの取れた食事、まとまった睡眠時間の確保、室内の湿度管理。この積み重ねが健やかな肌を作ります。

セルフケアで改善しない場合や、かゆみ・赤みが強い場合は、早めに皮膚科を受診してください。炎症を抑える治療を先に入れたほうが、結果として早く落ち着きます。

肌のカサカサやかゆみ、保湿ケアで改善しない乾燥肌のお悩みは、平日夜間や土曜・日曜・祝日も診療中のステーションクリニック(東大宮/川口)へお気軽にご相談ください

ステーションクリニック東大宮はJR東大宮駅西口から徒歩0分、ステーションクリニック川口はJR川口駅の駅ナカにある総合クリニックです。

内科・皮膚科を中心に、高血圧・糖尿病などの生活習慣病から花粉症やアレルギー、肌トラブルまで、幅広いお悩みに対応しています。

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監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

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