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過活動膀胱はどんな症状?頻尿や尿急を引き起こす原因を解説

急にトイレに行きたくなって我慢できない、夜中に何度もトイレに起きてしまう、といった排尿トラブルにお悩みの方は多いのではないでしょうか。これらの症状は、過活動膀胱という疾患によって引き起こされている可能性があります。

過活動膀胱は、膀胱の働きの異常(排尿筋の過活動)によって尿意切迫感や頻尿などの症状が現れる疾患で、日本では40歳以上の約12%にあたるおよそ800万人が有するとされています。この記事では、過活動膀胱の具体的な症状や原因について、当院での実際の症例も交えながら詳しく解説いたします。

症状の特徴を正しく理解することで、早期の適切な対応につながり、生活の質の向上が期待できます。ご自身やご家族の症状と照らし合わせながら、ぜひ参考にしてください。

過活動膀胱とは?

過活動膀胱とは、膀胱の筋肉(排尿筋)が自分の意思に反して勝手に収縮してしまう疾患です。学会では「尿意切迫感を必須症状とし、通常は頻尿や夜間頻尿を伴い、切迫性尿失禁の有無は問わない症候群」と定義されています。正常な膀胱では、尿が溜まっても膀胱平滑筋がリラックスした状態を保ち、適切なタイミングで排尿することができます。

しかし過活動膀胱では、膀胱にそれほど尿が溜まっていなくても膀胱平滑筋が収縮してしまい、急激な尿意や頻繁な排尿を引き起こします。この状態は、膀胱と脳を結ぶ神経系の働きの異常や、膀胱そのものの機能の変化によって生じます。

正常な排尿のメカニズム

正常な排尿は、膀胱と尿道、そして脳からの指令によって精密にコントロールされています。膀胱に尿が溜まると膀胱壁が伸展し、その情報が脊髄を通って脳に伝わります。脳が「まだ排尿しなくても大丈夫」と判断すると、膀胱の筋肉は緩んだ状態を維持し、尿道は締まった状態を保ちます。

排尿のタイミングになると、脳からの指令により膀胱平滑筋が収縮し、同時に尿道の筋肉が緩むことで尿が排出されます。このような複雑な仕組みが正常に働くことで、私たちは意識的に排尿をコントロールできるのです。

過活動膀胱における異常

過活動膀胱では、このコントロール機能に異常が生じます。膀胱にまだ十分な余裕があるにも関わらず、膀胱平滑筋が勝手に収縮してしまうのです。その結果、急激で我慢しにくい尿意が生じ、場合によっては尿もれにつながることもあります。

状態膀胱の動き状態
正常な膀胱意識的にコントロール可能適切なタイミングで排尿
過活動膀胱勝手に収縮してしまう急な尿意、頻尿、尿もれ

過活動膀胱の4つの主要症状

過活動膀胱には4つの代表的な症状があります。これらの症状は単独で現れることもあれば、複数の症状が同時に起こることも多くあります。当院でも多くの方がこれらの症状を組み合わせて訴えられます。

ここからは、それぞれの症状について具体的な特徴や現れ方を詳しく見ていきましょう。ご自身の状況と照らし合わせながら確認してみてください。

尿意切迫感

尿意切迫感は、過活動膀胱の最も特徴的な症状です。これは突然襲ってくる強い尿意で、通常の「そろそろトイレに行きたい」という感覚とは明らかに異なります。「今すぐトイレに行かなければ」という切迫した感覚が特徴的です。

当院を受診された60代の女性の方は、「買い物中に突然強い尿意に襲われて、トイレを探すのに必死になった」と話されていました。このような急激な尿意は、日常生活に大きな支障をきたし、外出を控えるきっかけにもなりがちです。

日中の頻尿

頻尿とは、日中の排尿回数が異常に多くなる症状です。一般的に、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合は頻尿と考えられます。過活動膀胱による頻尿では、1回の排尿量は少なく、排尿後もすっきりしないことが多いのが特徴です。

正常な方の場合、日中の排尿回数は4〜7回程度とされています。しかし過活動膀胱の方では、10回以上、重症例では20回を超えることもあります。

夜間の頻尿

夜間頻尿は、就寝後に1回以上排尿のために起きる状態を指します。過活動膀胱による夜間頻尿では、2回以上起きることが多く、睡眠の質の低下や日中の疲労感の原因となります。

夜間に5〜6回もトイレに起きてしまうという70代の男性の方がいらしゃいます。この方は睡眠不足により日中の活動に支障をきたし、生活の質が著しく低下していました。適切な治療により、夜間の排尿回数を2回程度まで改善することができ、大変喜ばれていました。

切迫性尿失禁

切迫性尿失禁は、急な尿意に伴って起こる尿もれです。過活動膀胱の方の約半数にみられると報告されています。腹圧性尿失禁(咳やくしゃみによる尿もれ)とは異なり、膀胱の勝手な収縮によって起こる尿もれが特徴的です。

尿失禁のタイプ原因症状の特徴
切迫性尿失禁膀胱の勝手な収縮急な尿意と同時に尿もれ
腹圧性尿失禁骨盤底筋の緩み咳・くしゃみ・運動時の尿もれ
混合型尿失禁両方の要因上記両方の症状が混在

過活動膀胱の主な原因

過活動膀胱の原因は多岐にわたり、大きく神経因性と非神経因性に分類されます。原因を正しく理解することで、適切な治療方針を立てることができます。多くの方が「年だから仕方ない」と諦めがちですが、実際には様々な原因があり、それぞれに対応した治療法が存在します。

ここからは、過活動膀胱を引き起こす主な原因について、当院での経験も踏まえて詳しく解説いたします。

神経因性過活動膀胱

神経因性過活動膀胱は、脳や脊髄の疾患により膀胱をコントロールする神経に異常が生じることで起こります。代表的な原因疾患には、脳梗塞後遺症、パーキンソン病、脊髄損傷、多発性硬化症などがあります。

  • 脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)
  • パーキンソン病などの神経変性疾患
  • 脊髄損傷や脊髄腫瘍
  • 多発性硬化症
  • 糖尿病による神経障害

非神経因性過活動膀胱

非神経因性過活動膀胱は、明らかな神経系の疾患がないにも関わらず発症するタイプです。実際の臨床では、このタイプの方が大半を占めます。原因としては、加齢、膀胱炎、前立腺肥大症、ストレス、生活習慣などが挙げられます。

特に女性では、妊娠・出産による骨盤底筋の変化や、閉経に伴うホルモンバランスの変化が影響することがあります。男性では、前立腺肥大症が大きな要因の一つとなります。

加齢による変化

加齢は過活動膀胱の重要なリスク要因の一つです。年齢とともに膀胱の筋肉の柔軟性が低下し、膀胱に溜められる尿の量が減少します。また、膀胱の感覚も敏感になりやすく、少ない尿量でも強い尿意を感じるようになります。

年代主な変化影響
40〜50代ホルモンバランスの変化膀胱機能の微細な変化
60〜70代膀胱筋の柔軟性低下頻尿、夜間頻尿の増加
80代以上全体的な機能低下複合的な排尿障害

その他の要因

過活動膀胱は、膀胱炎などの感染症、便秘、薬物の副作用、心理的なストレスなど、様々な要因によっても引き起こされる可能性があります。実際に、抗うつ薬の副作用により過活動膀胱の症状が現れた方や、長期間の便秘が改善されるとともに頻尿も軽減した方などが過去に当院にいらっしゃいました。

このように原因が多様であるため、症状が気になる場合は医療機関での適切な評価が重要です。

実際の症例から見る過活動膀胱の現れ方

過活動膀胱の症状は、年齢や性別、原因によって様々な現れ方をします。当院で実際に診察した症例を通して、過活動膀胱がどのように生活に影響を与えるか、そしてどのような経過で改善していくかを具体的にご紹介いたします。

これらの実例は、症状に悩む多くの方に共通する特徴を含んでおり、ご自身の状況と重なる部分があるかもしれません。

60代女性のケース

最初にご紹介するのは、60代の女性の方のケースです。この方は、半年ほど前から夜間に3〜4回トイレに起きるようになり、日中も2時間おきにトイレに行かないと不安になるという症状で受診されました。

特に困っていたのは、突然の強い尿意に襲われることで、外出先で慌ててトイレを探すことが増えていました。買い物中や電車に乗っている時に急な尿意を感じると、「間に合わなかったらどうしよう」という不安から、さらに症状が悪化するという悪循環に陥っていました。

検査の結果、明らかな膀胱炎や他の疾患は認められず、非神経因性の過活動膀胱と診断しました。生活指導と薬物療法を開始し、3か月後には夜間の排尿回数が1〜2回に減少、日中の症状も大幅に改善されました。

70代男性のケース

70代の男性の方は、前立腺肥大症の治療中でしたが、最近になって今まで以上に頻尿が悪化し、切迫性の尿失禁も出現したため受診されました。前立腺肥大症による排尿障害に加えて、過活動膀胱が合併している状態でした。

この方の場合、前立腺肥大症の治療だけでは症状の改善が不十分で、過活動膀胱に対する追加治療が必要でした。前立腺肥大症の治療を継続しながら、過活動膀胱に対する薬物療法を併用することで、症状の大幅な改善を得ることができました。

50代女性のストレス関連ケース

50代の女性の方は、職場でのストレスが増加した時期から頻尿と尿意切迫感が現れるようになりました。

症状の変化治療開始前治療1か月後治療3か月後
日中の排尿回数12〜15回8〜10回6〜8回
夜間の排尿回数4〜5回2〜3回1〜2回
尿失禁の頻度週3〜4回週1〜2回月1〜2回

この方の場合、薬物療法とともにストレス管理の方法についてもアドバイスを行い、段階的に症状の改善を図ることができました。現在では、ストレスの多い時期に軽度の症状が現れることはありますが、日常生活に支障のない程度まで改善されています。

過活動膀胱のセルフチェック

過活動膀胱の症状は、日常生活の中で徐々に現れることが多いため、初期には「年のせい」と見過ごされがちです。しかし、早期に適切な対応を行うことで、症状の進行を防ぎ、生活の質の改善につながります。

ここでは、ご自身で症状をチェックする方法と、医療機関を受診すべき目安について解説いたします。

症状のセルフチェックリスト

以下のチェックリストで、当てはまる項目がいくつあるか確認してみてください。3つ以上当てはまる場合は、過活動膀胱の可能性が考えられます。

  • 日中に8回以上トイレに行く
  • 夜間に2回以上トイレのために起きる
  • 急にトイレに行きたくなり、我慢が困難である
  • 急な尿意のために尿もれしてしまうことがある
  • トイレが近くにないと不安になる
  • 外出先でのトイレの場所を事前に確認してしまう
  • 水の音を聞くと急にトイレに行きたくなる
  • 排尿後もすっきりした感じがない

排尿日誌の活用

症状を客観的に把握するために、排尿日誌をつけることをお勧めしています。排尿の時間、量、尿意の程度などを記録することで、症状のパターンや重症度を正確に評価できます。排尿日誌をつけていただくことで、より正確な診断と効果的な治療計画の立案が可能になります。

記録項目記録内容診断への活用
排尿時刻トイレに行った時間排尿パターンの把握
排尿量1回の尿量(推定可)膀胱容量の評価
尿意の程度0〜3段階で評価症状の重症度評価
尿失禁の有無もれた場合は記録治療方針の決定

受診を検討すべき症状

以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することをお勧めします。特に、血尿や発熱を伴う場合は、他の疾患の可能性もあるため注意が必要です。

  • 血尿が見られる
  • 発熱や排尿時の痛みを伴う
  • 急激に症状が悪化した
  • 日常生活に著しい支障をきたしている
  • 外出を控えるようになった
  • 睡眠が大幅に妨げられている

よくある質問と回答

Q1:過活動膀胱は治るのでしょうか?

過活動膀胱は適切な治療により症状の大幅な改善が期待できます。完全に症状がなくなる場合もありますが、大半のケースでは症状をコントロールして日常生活に支障のないレベルまでの改善となることが多いです。

Q2:薬を飲み続ける必要がありますか?

治療期間は個人差がありますが、症状が安定した後は薬の減量や中止が可能な場合も多くあります。ただし、急に中止すると症状が再発することがあるため、医師と相談しながら段階的に調整していくことが重要です。生活習慣の改善と併用することで、薬に頼らない状態を目指すこともできます。

Q3:水分を控えれば症状は改善しますか?

水分制限は一時的に症状を和らげるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。むしろ脱水や便秘の原因となり、かえって症状を悪化させることもあります。適切な水分摂取を心がけながら、医学的な治療を受けることをお勧めします。

Q4:男性と女性で症状に違いはありますか?

基本的な症状は同じですが、原因や現れ方に違いがあります。男性では前立腺肥大症との関連が多く、女性では妊娠・出産や閉経に伴うホルモンの変化が影響することがあります。

Q5:日常生活で気をつけることはありますか?

カフェインやアルコールの摂取を控える、規則正しい排尿習慣を身につける、骨盤底筋体操を行う、ストレスを適切に管理するなどが効果的です。また、便秘の予防や体重管理も重要です。これらの生活習慣の改善は薬物療法と併用することでより高い効果が期待できます。

まとめ

過活動膀胱は、尿意切迫感、頻尿、夜間頻尿、切迫性尿失禁という4つの主要症状を特徴とする疾患です。原因は加齢だけでなく、神経系の疾患、膀胱炎、前立腺肥大症、ストレスなど多岐にわたり、適切な診断により効果的な治療が可能です。

症状に悩まれている方は、一人で抱え込まず医療機関での相談をお勧めします。早期の適切な対応により、多くの場合で症状の大幅な改善が期待できます。

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監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

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