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扁桃炎で発熱する理由と対処法とは?発熱時の注意点を徹底解説

喉が痛くて高熱が出る扁桃炎は、日常診療で非常によく見られる疾患です。特に発熱を伴う場合、どのように対処すればよいのか不安に感じる方々も多いでしょう。

当院では扁桃炎の診察を行っていますが、「何度も熱が下がらない」「薬を飲んでも改善しない」といったお悩みを抱えて来院される方々が少なくありません。扁桃炎による発熱は、原因や重症度によって対処法が異なります。

本記事では、扁桃炎で発熱が起きるメカニズムから、家庭でできる初期対応、受診すべきタイミング、さらに予防法まで、実際の診療経験を踏まえて詳しく解説します。正しい知識を身につけることで、適切な判断ができるようになるでしょう。

扁桃炎で発熱した時に確認するべき症状

扁桃炎による発熱が生じた際には、まず症状の全体像を把握することが重要です。発熱の程度や随伴症状によって、緊急性や治療方針が大きく変わってきます。

私たちが診療を行う際にも、どのような症状がどれくらいの期間続いているのかを詳しくお聞きすることから始めます。ここでは、発熱時に確認すべきポイントを順に見ていきましょう。

症状の種類軽症の目安重症の目安
発熱37.5〜38.5℃程度39℃以上が3日以上継続
喉の痛み飲み込み時の軽い痛み水分も摂取できないほどの強い痛み
全身状態日常生活は可能起き上がれない、意識がもうろう
扁桃の腫れ軽度〜中等度の腫れ扁桃が触れ合うほど腫大、膿瘍形成

喉の痛みと発熱の特徴を確認する

扁桃炎による発熱は通常38〜40℃程度になり、強い喉の痛みを伴うことが特徴的です。発熱のパターンには急激に高熱が出るタイプと、徐々に熱が上がっていくタイプがあります。

喉の痛みは特に飲み込む時に強く感じられ、つばを飲み込むだけでも痛みが走ることがあります。鏡で口の中を見ると扁桃が赤く腫れて白い膿が付着している様子を確認できることが多いです。痛みの場所は喉の奥だけでなく、耳の方まで響くように感じることもあります。

発熱と喉の痛みが同時に始まった場合は急性扁桃炎の可能性が高く、特に溶連菌感染症では突然の高熱とともに激しい喉の痛みが現れます。このような場合は早めの受診をお勧めします。

発熱以外に現れる全身症状を把握する

扁桃炎では発熱や喉の痛み以外にも、様々な全身症状が現れることがあります。頭痛、倦怠感、関節痛、食欲不振などが代表的な症状です。

私たちが診察する際によく見られるのは、首のリンパ節が腫れて触ると痛みを感じるケースです。顎の下から首筋にかけて、硬いしこりのような腫れが触れることがあります。また、発熱に伴って悪寒や寒気を感じることも多く、布団をかぶっても体が震えるほどの症状が出ることもあります。

子どもの場合は腹痛や嘔吐を伴うこともあり、扁桃炎とは気づかずに胃腸炎と間違えられることもあります。全身のだるさで起き上がるのもつらい状態になることもあるため、十分な休息が必要です。

重症を示す症状を見分ける

呼吸困難、水分が全く摂れない、意識がもうろうとするなどの症状は重症化のサインであり、緊急受診が必要です。扁桃が極度に腫れて気道を塞ぎかけている場合や、扁桃周囲膿瘍を形成している場合には命に関わることもあります。

当院では、声が出しにくい、よだれが垂れる、首を動かすと激痛がある、といった症状がある場合には特に注意深く診察を行います。これらは扁桃周囲膿瘍の可能性を示唆する重要なサインです。また、高熱が5日以上続く、解熱剤を使っても全く熱が下がらない、という場合も重症化や合併症の可能性を考慮する必要があります。

口が開けにくくなる、飲み込むどころか唾液も溜まってしまうような状態では、すぐに専門的な処置が必要になることもあります。このような症状が見られた場合は迷わず医療機関を受診してください。

扁桃炎で発熱が起きる主な原因

扁桃炎による発熱は、扁桃に細菌やウイルスが感染することで引き起こされる炎症反応の結果です。体の免疫システムが病原体と戦うために発熱が生じるのです。

原因となる病原体の種類によって、症状の現れ方や治療法が異なります。正確な診断と適切な治療のためには、どのような原因で扁桃炎が起きているのかを理解することが大切です。

原因主な病原体特徴的な症状
ウイルス性アデノウイルス、EBウイルスなど比較的緩やかな発症、全身症状が強い
細菌性溶連菌、黄色ブドウ球菌など急激な高熱、強い喉の痛み、白い膿
混合感染ウイルスと細菌の重複感染症状が長引く、治療に時間がかかる

ウイルス性と細菌性の違いを理解する

扁桃炎の原因は大きくウイルス性と細菌性に分けられ、それぞれ治療アプローチが異なります。ウイルス性扁桃炎は風邪のウイルスが原因となることが多く、アデノウイルス、エンテロウイルス、EBウイルスなどが代表的です。

ウイルス性の場合は抗生物質が効かないため、対症療法が中心となります。発熱や痛みに対して解熱鎮痛薬を使用し、十分な休息と水分補給で自然治癒を待つことが基本です。通常は5〜7日程度で症状が改善していきます。

一方、細菌性扁桃炎は溶連菌や黄色ブドウ球菌などが原因で、抗菌薬(抗生物質)による治療が必要です。当院では必要に応じて迅速検査キットを使用して溶連菌の有無を確認し、陽性であれば適切な抗生物質を処方します。細菌性の場合は抗生物質を適切に使用することで、比較的早く症状が改善します。

溶連菌扁桃炎の特徴と合併症リスクを把握する

溶連菌による扁桃炎は、適切に治療しないとリウマチ熱や急性糸球体腎炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。溶連菌感染症は特に子どもに多く見られますが、大人でも感染することがあります。

溶連菌扁桃炎の特徴として、突然の高熱(38〜40℃)、激しい喉の痛み、扁桃の顕著な腫れと白い膿の付着、苺舌(舌がイチゴのように赤くブツブツする)などが挙げられます。発疹が体や手足に現れることもあり、これは猩紅熱と呼ばれる状態です。

溶連菌と診断された場合には抗生物質を所定の期間しっかりと内服することが非常に重要です。途中で服薬をやめると合併症のリスクが高まります。

家庭内での感染経路と予防のポイントを押さえる

扁桃炎の原因となる病原体は、飛沫感染や接触感染で広がります。咳やくしゃみによる飛沫、共有したタオルやコップ、手すりやドアノブなどを介して家族間で感染が広がることがあります。

実際に診察していると、「家族が先週扁桃炎になって、今度は自分も同じ症状が出た」というケースをよく見かけます。特に子どもが保育園や学校で感染してきて、家庭内で親や兄弟に広がるパターンが多いです。

予防のためには、手洗いとうがいの徹底が基本です。帰宅時や食事前には必ず手を洗い、うがいも水だけでなく適度に喉の奥まで届くように行うことが効果的です。また、感染している人とのタオルやコップの共用を避け、マスクを着用して飛沫を防ぐことも重要です。十分な睡眠とバランスの取れた食事で免疫力を保つことも、感染予防に役立ちます。

扁桃炎で発熱した時の初期治療と家庭でできるケア

扁桃炎で発熱した際の初期対応は、症状の悪化を防ぎ、早期回復を促すために非常に重要です。医療機関での適切な治療とともに、家庭でのセルフケアも回復には欠かせません。

私たちが日々の診療でお伝えしている家庭でのケア方法を含め、具体的な対処法を詳しく解説します。正しい知識を持って対処することで、症状を和らげ、合併症のリスクを減らすことができます。

対処法方法注意点
薬物療法抗生物質、解熱鎮痛薬の服用処方された期間しっかり内服する
水分補給こまめに水分を摂取する冷たすぎず刺激の少ない飲み物を選ぶ
栄養補給消化の良い食事、スープやゼリー無理に食べず、食べられるものから
安静十分な休息と睡眠症状改善後も2〜3日は無理をしない

抗菌薬や抗ウイルス薬の使い方と適応を押さえる

細菌性扁桃炎には抗生物質が必要ですが、ウイルス性には効果がないため、適切な診断に基づいた処方が重要です。当院では、症状や検査結果から原因を総合的に判断し、必要な場合にのみ抗生物質を処方しています。

溶連菌などの細菌性扁桃炎と診断された場合、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質が第一選択となります。処方された抗生物質は、症状が改善しても自己判断で中止せず、指示された日数をきちんと飲み切ることが非常に重要です。途中でやめると耐性菌を生み出したり、合併症のリスクが高まったりする可能性があります。

ウイルス性扁桃炎の場合は抗生物質は使用せず、症状を和らげる対症療法が中心になります。ただし、ウイルス感染後に細菌の二次感染が起こることもあるため、症状が長引く場合や悪化する場合には再度受診が必要です。

解熱鎮痛薬の使い方と注意点を守る

発熱や喉の痛みに対しては、解熱鎮痛薬を適切に使用することで症状を和らげることができます。アセトアミノフェンやイブプロフェン・ロキソプロフェンなどが一般的に使用されますが、用法・用量を守ることが大切です。

実際に処方する際には、体重や年齢に応じた適切な量を計算してお出ししています。市販薬を使用する場合も、パッケージに記載された用量を守り、特に子どもの場合は体重に応じた用量を確認してください。解熱鎮痛薬は熱を下げることで体を楽にしますが、病気そのものを治すわけではないことを理解しておくことが重要です。

解熱剤を使用する際の注意点として、体がそれほどつらくない場合は無理に使用しなくてもよいことがあります。発熱は体の免疫反応の一部であり、ある程度の発熱は病原体と戦うために必要な場合もあります。ただし、高熱でつらい時や睡眠が取れない時には適切に使用して体力を温存することも大切です。

水分補給と栄養補助で回復を助ける

発熱時には通常以上に水分が失われるため、こまめな水分補給が回復には不可欠です。喉の痛みがあると飲み込むのがつらくなりますが、脱水を防ぐためにも少量ずつでも水分を摂取することが重要です。

基本的には、常温か少し温かい飲み物を推奨しています。冷たすぎる飲み物は喉を刺激することがあり、逆に熱すぎる飲み物も痛みを増すことがあります。麦茶、経口補水液、スポーツドリンクなどが適しています。スポーツドリンクは糖分が多いため、水で薄めて飲むのもよい方法です。

食事に関しては、喉の痛みで固形物が食べにくい場合は無理をせず、スープやおかゆ、ゼリー、プリン、ヨーグルトなど喉ごしの良いものから始めましょう。栄養価の高いスープや野菜ジュースも回復を助けます。ビタミンCや亜鉛を含む食品は免疫力を高めるのに役立ちますが、柑橘類など酸味の強いものは喉を刺激するため避けた方がよいでしょう。

仕事や学校を休む期間の目安

扁桃炎で発熱がある時は、無理をせずしっかりと休息を取ることが回復への近道です。熱が下がってから最低24〜48時間は様子を見て、体調が安定してから通常の活動に戻ることをお勧めします。

診療の際によくある質問が「いつから仕事や学校に行けますか」というものです。一般的には、解熱して少なくとも24時間が経過し、全身状態が良好で食事も摂れるようになれば復帰を考えてもよいでしょう。ただし、溶連菌感染症の場合は、抗生物質を飲み始めてから24時間が経過するまでは他の人への感染リスクがあるため、その期間は自宅で安静にすることが推奨されます。

復帰後も数日間は無理をせず、体力を徐々に戻していくことが大切です。激しい運動や長時間の労働は避け、十分な睡眠を確保してください。再び発熱したり症状が悪化したりする場合は、無理をせず再度休息を取り、必要に応じて医療機関を受診してください。

扁桃炎の発熱がつらく、仕事や学校で日中受診しづらい方は、平日夜間や土曜・日曜・祝日も診療中のステーションクリニック(東大宮/川口)へお気軽にご相談ください

ステーションクリニック東大宮はJR東大宮駅西口から徒歩0分、ステーションクリニック川口はJR川口駅の駅ナカにある総合クリニックです。

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扁桃炎で熱が下がらない場合の対応

適切な治療を始めても、なかなか熱が下がらないことがあります。このような場合、原因の見直しや追加の検査が必要になることもあります。

実際に、初回の治療で改善が見られない方々が再診されることがありますが、その際には診断を再確認し、必要に応じて治療方針を変更します。熱が下がらない時の判断基準と対応について説明します。

状況受診の目安原因
2〜3日経過改善の兆しがなければ再診抗生物質が合っていない、ウイルス性
5日以上継続早めの再診が必要合併症の可能性、別の疾患の可能性
症状の悪化すぐに受診扁桃周囲膿瘍、敗血症など

2〜3日で改善しない場合の受診目安

抗生物質を開始して2〜3日経っても発熱が続く、症状が改善しない場合は、治療方針の見直しが必要です。細菌性扁桃炎で適切な抗生物質を使用している場合、通常は48〜72時間以内に熱が下がり始めます。

処方した抗生物質が効かない場合、いくつかの理由が考えられます。第一に、原因菌が処方した抗生物質に耐性を持っている可能性があります。この場合は、より広い範囲の細菌に効果のある抗生物質に変更する必要があります。第二に、実際にはウイルス性であり抗生物質が効かないという可能性もあります。

また、扁桃炎以外の疾患が隠れている可能性も考慮する必要があります。伝染性単核球症(EBウイルス感染症)や、まれに白血病などの血液疾患が扁桃炎のような症状を示すこともあります。2〜3日で改善しない場合は自己判断せず、再度医療機関を受診して相談することをお勧めします。

高熱が続く場合や悪化時の救急受診の目安

40℃以上の高熱が続く、呼吸が苦しい、水分が全く摂れない、意識がもうろうとするなどの症状は緊急受診が必要です。これらは重症化や合併症のサインであり、迅速な対応が求められます。

特に子どもの場合、脱水が急速に進むことがあり、点滴による水分補給が必要になることもあります。また、扁桃が極度に腫れて気道を塞ぎかけている場合は、緊急処置が必要になることもあります。

判断に迷う場合は、各自治体の救急電話相談(#7119などを利用することもできます。看護師や医師が症状を聞いて、救急受診が必要かどうかをアドバイスしてくれます。夜間や休日でも、命に関わる可能性がある症状の場合は迷わず救急車を呼ぶことも選択肢に入れてください。

再発を繰り返す時の受診目安を示す

年に4〜5回以上扁桃炎を繰り返す場合は、慢性扁桃炎や習慣性扁桃炎と呼ばれる状態かもしれません。頻繁に扁桃炎を繰り返す場合は、根本的な対策を検討する必要があります。

実際に診療していると、「毎月のように扁桃炎になる」「年に何度も高熱で寝込む」という方々がいらっしゃいます。このような場合、扁桃自体が慢性的に炎症を起こしやすい状態になっていたり、免疫機能に問題がある可能性も考えられます。また、扁桃が病巣感染の原因となり、他の臓器に影響を及ぼしていることもあります。

頻繁に扁桃炎を繰り返す場合は、扁桃摘出術という選択肢も検討されることがあります。手術のメリット・デメリットについては、耳鼻咽喉科で詳しく相談することができます。また、生活習慣の改善や免疫力を高める対策も重要で、栄養バランス、睡眠、ストレス管理などを見直すことも効果的です。

扁桃炎で発熱した時に注意すべき重症化のサイン

扁桃炎の多くは適切な治療で回復しますが、まれに重篤な合併症を引き起こすことがあります。重症化のサインを見逃さず、早期に対応することが重要です。

当院では、初診時にこれらのリスクについても説明し、どのような症状が出たらすぐに連絡してほしいかをお伝えしています。ここでは、特に注意すべき合併症とその兆候について解説します。

合併症主な症状発症時期
扁桃周囲膿瘍激しい片側の喉の痛み、口が開けにくい発症から数日後
リウマチ熱関節痛、心臓の症状、皮下結節溶連菌感染後1〜5週間
急性糸球体腎炎血尿、むくみ、高血圧溶連菌感染後1〜3週間
敗血症高熱、血圧低下、意識障害感染の進行とともに

扁桃周囲膿瘍の症状

扁桃周囲膿瘍は扁桃の周りに膿が溜まる状態で、激しい片側の喉の痛み、口が開けにくい、声が出しにくいなどの症状が特徴的です。これは扁桃炎の中でも特に注意が必要な合併症の一つです。

診察では、片側の扁桃が著しく腫れ、その周囲の組織も膨隆している様子が見られます。また、患部側に首を傾けることができなくなったり、よだれが止まらなくなったりすることもあります。

扁桃周囲膿瘍の治療には、膿を排出する処置や強力な抗生物質の点滴投与が必要になることが多く、入院治療が必要になる場合もあります。放置すると感染が深部に広がり、さらに重篤な状態に陥る可能性があるため、早期発見と治療が非常に重要です。

リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの遅発合併症

溶連菌感染症の後に起こる遅発性の合併症として、リウマチ熱と急性糸球体腎炎があります。これらは感染自体は治った後、1〜5週間経ってから発症するため注意が必要です。

リウマチ熱は、関節の腫れや痛みが移動しながら現れることが特徴です。膝や足首、肘などの大きな関節に炎症が起こり、赤く腫れて熱を持ちます。また、心臓の弁膜に炎症が起こる心内膜炎を合併することもあり、これが慢性化すると心臓弁膜症という後遺症を残すことがあります。皮膚に環状の発疹が出たり、皮下にしこりができたりすることもあります。

急性糸球体腎炎は、腎臓の糸球体に炎症が起こる疾患で、血尿やむくみ、高血圧などの症状が現れます。早期に発見すれば適切な治療で完治することがほとんどですが、放置すると腎機能に障害が残る可能性もあります。

全身感染や敗血症の兆候

敗血症は細菌が血液中に入り込んで全身に広がる状態で、命に関わる緊急事態です。高熱、悪寒、血圧低下、頻脈、呼吸が速くなる、意識がもうろうとするなどの症状が現れます。

扁桃炎から敗血症に至るケースはまれですが、免疫力が低下している方々、糖尿病などの基礎疾患がある方々、高齢の方々では注意が必要です。また、扁桃の感染が深部に広がり、頸部の深部組織に膿瘍を形成すると、そこから血液中に細菌が侵入するリスクが高まります。

敗血症の兆候が見られた場合は、一刻を争う状況です。すぐに救急車を呼び、集中治療が可能な医療機関での治療が必要になります。血液検査などで原因菌を特定し、強力な抗生物質を点滴で投与するとともに、臓器機能をサポートする集中治療が行われます。早期発見と迅速な治療開始が生命予後を左右するため、異常を感じたらすぐに医療機関を受診してください。

扁桃炎の予防で発熱を減らす方法

扁桃炎を予防することは、発熱や辛い症状を避けるための最善の方法です。日常生活でできる予防策を実践することで、感染のリスクを大幅に減らすことができます。

当院では、扁桃炎を繰り返す方々に対して、生活習慣の改善や予防策についても詳しくアドバイスしています。ここでは、具体的な予防方法を紹介します。

予防策方法効果
手洗い・うがい帰宅時や食事前に実施病原体の侵入を防ぐ
口腔ケア歯磨き、舌磨き、うがい薬の使用口腔内の細菌を減らす
生活習慣十分な睡眠、バランスの良い食事免疫力を高める
環境整備適度な湿度、換気粘膜の保護、ウイルスの不活化

日常生活でできる感染予防の具体策

手洗いとうがいは感染予防の基本であり、帰宅時や食事前に徹底することで扁桃炎のリスクを大きく減らすことができます。手洗いは石鹸を使って指の間や爪の周りまで丁寧に洗い、20秒以上かけて行うことが推奨されます。

私たちが指導している効果的なうがい方法は、まず水で口をゆすいでから、喉の奥まで届くように「ガラガラ」とうがいをすることです。うがい薬を使用する場合は、殺菌効果のあるものを選びますが、使いすぎると正常な口腔内細菌叢を乱すこともあるため、1日2〜3回程度が適切です。

また、人混みを避ける、マスクを着用する、共用のタオルやコップを使わないなども重要な予防策です。特にインフルエンザや風邪が流行している時期は、これらの対策を徹底することで感染リスクを減らせます。家族に扁桃炎の人がいる場合は、食器やタオルを分けて使用し、同じ空間にいる時はマスクを着用することをお勧めします。

口腔ケアと免疫を整える生活習慣を作る

口腔内を清潔に保つことは、扁桃炎の予防に直接つながります。歯磨きは朝晩2回以上行い、歯間ブラシやデンタルフロスも併用して歯垢をしっかり除去することが大切です。

舌の表面にも細菌が付着しやすいため、舌磨きも有効です。舌ブラシや歯ブラシで優しく舌の表面を磨くことで、口腔内の細菌数を減らすことができます。ただし、強くこすりすぎると舌を傷つけるので、適度な力で行うことが重要です。

免疫力を高める生活習慣としては、十分な睡眠が最も重要です。私たちは最低でも7〜8時間の睡眠を確保することをお勧めしています。また、バランスの取れた食事も欠かせません。ビタミンCやビタミンD、亜鉛などは免疫機能に重要な栄養素です。野菜や果物、魚、大豆製品などを積極的に摂取しましょう。適度な運動も免疫力を高めますが、過度な運動は逆に免疫力を下げることもあるため、無理のない範囲で行うことが大切です。

予防接種を実施する

扁桃炎の直接的な予防接種はありませんが、関連する感染症の予防接種を受けることで、扁桃炎のリスクを間接的に減らすことができます。インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンは、重症化予防にも役立ちます。

インフルエンザに罹患すると、二次的に細菌性の扁桃炎を発症することがあります。インフルエンザワクチンを毎年接種することで、このリスクを減らすことができます。当院でも秋から冬にかけてインフルエンザワクチンの接種を行っており、特に扁桃炎を繰り返しやすい方々には積極的に接種をお勧めしています。

肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による感染症を予防するためのものですが、この細菌は扁桃炎の原因にもなります。特に高齢の方々や基礎疾患のある方々には推奨されます。子どもの場合は、定期接種として肺炎球菌ワクチンやインフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンが用意されており、これらも扁桃炎の予防に間接的に役立ちます。

よくある質問と回答

扁桃炎の発熱は何日くらい続きますか

適切な治療を開始した場合、通常は2〜3日で熱が下がり始めます。細菌性扁桃炎で抗生物質を使用した場合は48〜72時間以内に改善することが多く、ウイルス性の場合は5〜7日程度かかることもあります。

実際の経験では、溶連菌扁桃炎の場合は抗生物質が効き始めると比較的早く解熱しますが、伝染性単核球症などでは1週間以上発熱が続くこともあります。5日以上経っても熱が下がらない場合や、いったん下がった熱が再び上がってきた場合は、再度受診して状態を確認することが重要です。

扁桃炎は他の人にうつりますか

扁桃炎の原因が細菌やウイルスの場合、飛沫感染や接触感染によって他の人にうつる可能性があります。特に溶連菌扁桃炎は感染力が強く、家族内での感染が起こりやすいです。

感染予防のためには、マスクの着用、手洗いの徹底、食器やタオルの共用を避けることなどが重要です。溶連菌の場合、抗生物質を飲み始めてから24時間経過すれば感染力はほぼなくなるとされています。学校や職場への復帰は、熱が下がって全身状態が良くなってから考えるようにしましょう。

扁桃炎で熱が出た時、お風呂に入ってもいいですか

高熱があり体がだるい時は無理に入浴する必要はありませんが、微熱程度で体調がそれほど悪くない場合は短時間のシャワーなら問題ありません。入浴後は体を冷やさないよう気をつけ、十分な水分補給を行うことが大切です。

実際の診療では、38℃以上の熱がある時や、入浴によって疲れてしまいそうな時は、体を拭く程度にとどめることをお勧めしています。熱が下がってきたら、ぬるめのお湯で短時間の入浴から始め、徐々に通常の入浴に戻していくとよいでしょう。入浴は体力を消耗するため、体調と相談しながら判断することが重要です。

扁桃炎を繰り返す場合、扁桃を取る手術が必要ですか

年に4〜5回以上扁桃炎を繰り返す場合、扁桃摘出術を検討することがあります。ただし、手術にはメリット・デメリットがあるため、耳鼻咽喉科で詳しい診察と相談をして判断することが大切です。

手術のメリットは、扁桃炎の再発がなくなることですが、デメリットとして手術のリスクや術後の痛み、入院が必要なことなどがあります。年齢や全身状態、生活への影響などを総合的に考えて決定します。

子どもの扁桃炎で注意すべきことはありますか

子どもは脱水になりやすく、症状の訴えが不明確なことがあるため、より注意深い観察が必要です。高熱で水分が摂れない、ぐったりしている、呼吸が苦しそうな場合は早めに受診してください。

子どもの扁桃炎を診察する際は、水分摂取量やおしっこの回数、機嫌や活気の状態などが重要な情報になります。子どもは高熱でも元気に遊んでいることもあれば、急に症状が悪化することもあるため、油断は禁物です。また、溶連菌感染症は子どもに多いため、扁桃炎と診断された場合は迅速検査を行い、適切な治療を行うことが重要です。

まとめ

扁桃炎による発熱は、細菌やウイルスの感染によって引き起こされる炎症反応です。発熱の程度や随伴症状を確認し、適切な対処を行うことが重要です。

ウイルス性と細菌性では治療法が異なり、特に溶連菌扁桃炎では抗生物質による治療と服薬完了が合併症予防のために必須です。家庭でのケアとしては、水分補給、栄養補助、十分な休息が回復を助けます。熱が2〜3日で改善しない場合や、重症化のサインが見られる場合は速やかに医療機関を受診してください。

日常生活での感染予防、口腔ケア、免疫力を高める生活習慣が扁桃炎の予防につながります。適切な知識を持ち、早期に対処することで、重症化を防ぎ早期回復を目指しましょう。

扁桃炎による発熱でお困りの方は、平日夜間や土曜・日曜・祝日も診療中のステーションクリニック(東大宮/川口)へお気軽にご相談ください

ステーションクリニック東大宮はJR東大宮駅西口から徒歩0分、ステーションクリニック川口はJR川口駅の駅ナカにある総合クリニックです。

内科・皮膚科を中心に、高血圧・糖尿病などの生活習慣病から花粉症やアレルギー、肌トラブルまで、幅広いお悩みに対応しています。

  • 完全予約制【ファストパス】で待ち時間を大幅短縮
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「最近、血圧が高めで気になる」「肌のかゆみがなかなか治らない」など、どんな小さなお悩みでもまずはご相談ください。

監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

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