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肺炎なのに熱なし!?考えられる原因や見分け方を徹底解説!

「肺炎=高熱」というイメージを持つ方が多いですが、実際には肺炎患者の約2割は発熱しないという驚くべき事実があります。

当院でも「咳が続いているけれど熱がないから大丈夫だと思っていた」という方が、検査の結果肺炎と診断されるケースを数多く経験しています。熱がないからといって安心せず、他の症状にも注意を向けることが重要です。

本記事では、無熱性肺炎の原因や見分け方について、医師の立場から詳しく解説いたします。

熱なし肺炎(無熱性肺炎)のメカニズム

多くの方は「肺炎になったら必ず高熱が出る」と思い込んでいますが、この認識は必ずしも正しくありません。実際の医療現場では、発熱を伴わない肺炎患者を多く診察しています。

無熱性肺炎とは、肺に炎症が生じているにも関わらず、明らかな発熱を示さない状態を指します。このような症例は決して稀ではなく、特定の条件下では頻繁に見られます。

無熱性肺炎が発生する主な原因

免疫反応の個人差が無熱性肺炎の主要な原因となっています。発熱は本来、体が感染と戦うための免疫反応ですが、この反応の強さには個人差があります。

原因分類具体的な要因年齢層
免疫機能の低下高齢、糖尿病、免疫抑制剤使用主に65歳以上
病原体の特性マイコプラズマ、ウイルス性肺炎小児〜若年成人
軽微な炎症反応早期発見、局所的な感染全年齢層

見逃されやすい無熱性肺炎

過去に当院を受診された70代男性の例をご紹介します。「3週間ほど咳が続いているが、熱はない」という主訴で来院されました。

初診時の体温は36.8℃と平熱でしたが、胸部X線検査を実施したところ、右下肺野に明らかな浸潤影を認めました。血液検査でもCRP値が上昇しており、無熱性肺炎と診断しました。

  • 症状:乾性咳嗽が3週間継続
  • 体温:常に37℃未満を維持
  • 検査結果:胸部X線で浸潤影、CRP 8.2mg/dL
  • 診断:細菌性肺炎(無熱性)

マイコプラズマ肺炎と無熱性肺炎の関係

マイコプラズマ肺炎は特に有名な無熱性肺炎の原因疾患として知られています。この病原体による肺炎は、従来の細菌性肺炎とは異なる特徴を示します。

マイコプラズマ肺炎では、小児から若年成人において微熱程度または平熱のまま経過することが珍しくありません。当院でも学生の方で「咳だけが長引いている」という症状でマイコプラズマ肺炎が発見されるケースを多く経験しています。

熱がなくても注意すべき肺炎の症状

発熱がない場合でも、肺炎を示唆する重要な症状が複数存在します。これらの症状を見逃さないことが、早期診断・治療につながります。

当院では、発熱以外の症状に基づいて肺炎の可能性を評価し、必要に応じて画像検査を実施しています。以下の症状が見られる場合は、積極的な検査をお勧めしています。

呼吸器症状による見分け方

持続する咳は無熱性肺炎の最も重要な指標となります。特に2週間以上続く咳については、肺炎の可能性を強く疑う必要があります。

症状の種類特徴肺炎との関連性
湿性咳嗽痰を伴う咳、黄緑色の痰細菌性肺炎で高頻度
乾性咳嗽痰を伴わない乾いた咳マイコプラズマ肺炎で典型的
夜間増悪する咳夜間〜早朝に悪化する咳炎症の進行を示唆

全身症状と胸部症状の組み合わせ

無熱性肺炎では、呼吸器症状以外にも注意すべき症状があります。これらの症状は単独では見過ごされがちですが、組み合わさることで肺炎の可能性を示唆します。

  • 原因不明の倦怠感や疲労感
  • 食欲不振や体重減少
  • 胸痛や胸部不快感
  • 息切れや呼吸困難感
  • 夜間の発汗(微熱を伴わない場合も)

高齢者特有の症状パターン

高齢者では典型的な肺炎症状が現れにくいという特徴があります。当院でも、家族が「元気がなくなった」という理由で受診され、検査により肺炎が発見されるケースがあります。

65歳以上の方では、以下のような非特異的症状に注意が必要です。これらの症状は一見すると加齢による変化と思われがちですが、実際には肺炎の初期症状である可能性があります。

無熱性肺炎の診断方法

無熱性肺炎の診断には、症状だけでなく適切な検査による総合的な判断が不可欠です。当院では、症状の経過と検査結果を組み合わせて正確な診断を行っています。

特に画像検査は、無熱性肺炎の診断において決定的な役割を果たします。肺の炎症や浸潤の状態を直接確認できるためです。

画像検査

胸部X線検査は無熱性肺炎診断の基本となる検査であり、肺の状態を詳細に把握できます。必要に応じてCTや超音波検査が行われる場合もあります。

検査方法特徴
胸部X線検査簡便、被曝少、コスト低
胸部CT検査高精度、詳細な病変評価可能
胸部超音波検査被曝なし、リアルタイム観察

血液検査

血液検査は、体内の炎症反応を客観的に評価する重要な手段です。無熱性肺炎でも、血液中の炎症マーカーは上昇することが多く、診断の重要な手がかりとなります。

  • 白血球数:細菌感染では通常増加
  • CRP値:炎症の程度を反映する重要指標
  • プロカルシトニン:細菌性感染症鑑別の補助的な指標
  • LDH値:肺組織の障害を反映する場合がある

当院での実例

60代女性が「2週間続く咳で夜眠れない」という症状で来院されたケースをご紹介します。体温は常に36℃台でしたが、症状の持続期間を重視して検査を実施しました。

胸部X線検査では軽微な陰影のみでしたが、胸部CT検査により左上葉に明確な浸潤影を確認しました。血液検査ではCRP 12.5mg/dL、白血球数11,200/μLと炎症反応の上昇を認め、無熱性肺炎と診断しました。

他疾患との見分け方

無熱性肺炎は他の呼吸器疾患と症状が重複することが多く、正確な鑑別診断が重要です。当院では、症状の特徴や経過、検査結果を総合的に評価して診断を行っています。

特に慢性的な咳を主訴とする場合、複数の疾患を鑑別する必要があり、それぞれの疾患に特徴的な所見を見極めることが重要です。

慢性気管支炎・COPD との鑑別

喫煙歴のある方では慢性気管支炎やCOPDとの鑑別が特に重要になります。これらの疾患も慢性的な咳を引き起こしますが、肺炎とは治療方針が大きく異なります。

疾患名主な特徴検査所見
無熱性肺炎急性〜亜急性発症、痰の性状変化画像で浸潤影、炎症反応陽性
慢性気管支炎年単位の経過、朝の痰が特徴画像で気管支壁肥厚、炎症反応軽度
COPD労作時息切れ、進行性悪化肺機能検査で閉塞性障害

アレルギー性疾患との見分け方

咳喘息やアトピー咳嗽などのアレルギー性疾患も、持続する乾性咳嗽を引き起こします。これらの疾患は季節性や特定の誘因との関連があることが特徴的です。

  • 咳喘息:夜間〜早朝の咳、気管支拡張薬で改善
  • アトピー咳嗽:アレルギー歴、好酸球増多
  • 副鼻腔炎による後鼻漏:鼻汁、咽頭違和感を伴う
  • 胃食道逆流症:食後の咳、胸やけを伴うことがある

重篤疾患との鑑別

肺がんや結核といった重篤な疾患の可能性も常に念頭に置く必要があります。これらの疾患も初期には無熱性肺炎と類似した症状を示すことがあります。

見分け方として、体重減少、血痰、夜間盗汗などの症状がある場合は、悪性腫瘍や結核を疑う重要な手がかりとなります。そのような症状がある場合には、より詳細な検査を実施して重篤疾患の除外診断を行っています。

年齢別・基礎疾患別の注意点

無熱性肺炎のリスクや症状の現れ方は、年齢や基礎疾患によって大きく異なります。当院では、皆様の年齢や既往歴を考慮した個別のアプローチを心がけています。

特に免疫機能に影響を与える要因がある場合は、より注意深い観察と早期の検査が必要になります。

高齢者への対応

65歳以上の方では免疫機能の低下により典型的な症状が現れにくいという特徴があります。家族の方にも症状の変化に注意していただくことが重要です。

年齢層症状ポイント
65歳以上意識レベル低下、食欲不振、転倒家族による症状観察が重要
成人期(20-64歳)持続する咳、倦怠感仕事などで受診が遅れがち
小児・若年者咳のみ、微熱程度マイコプラズマ肺炎の可能性を考慮

基礎疾患がある方への対応

糖尿病、心疾患、腎疾患などの基礎疾患をお持ちの方は、肺炎のリスクが高く、また症状が非典型的になりやすい傾向があります。

  • 糖尿病:血糖コントロール不良時は感染症リスク増大
  • 心疾患:息切れが心疾患による症状と区別困難
  • 腎疾患:免疫機能低下により症状が軽微
  • 免疫抑制剤使用中:重篤化しやすく早期診断が重要

過去の実例

糖尿病で通院中の80代男性が「いつもより疲れやすい」という症状で受診されました。血糖値は普段より高値でしたが、発熱はありませんでした。

糖尿病の方では感染症により血糖コントロールが悪化することがあるため、胸部X線検査を実施したところ、右中葉に浸潤影を認めました。CRP値も上昇しており、肺炎と診断し、抗生剤治療と並行して血糖管理も強化しました。

医療機関を受診する際のポイント

無熱性肺炎を見逃さないためには、適切なタイミングでの受診と、医療機関での効果的な症状の伝え方が重要です。当院では、皆様が安心して症状を相談できる環境づくりを心がけています。

「熱がないから大丈夫」という自己判断ではなく、他の症状や全身状態の変化に注意を向けることが早期診断につながります。

緊急受診が必要な症状

以下の症状がある場合は、発熱の有無に関わらず速やかな受診が必要です。これらは肺炎の重篤化や他の緊急疾患の可能性を示唆する症状です。

症状カテゴリ具体的な症状
呼吸器症状安静時の息切れ、呼吸困難
全身症状意識レベル低下、強い倦怠感
循環器症状胸痛、動悸、冷汗

効果的な症状の伝え方

診察時に正確な診断を受けるためには、症状の経過や特徴を整理してお伝えいただくことが重要です。以下のポイントを整理しておくと、より効率的な診察が可能になります。

  • 症状の開始時期と経過(いつから、どのように変化したか)
  • 咳の性状(乾いた咳か痰を伴う咳か、痰の色や量)
  • 症状の日内変動(朝・昼・夜のいつ悪化するか)
  • 随伴症状(胸痛、息切れ、倦怠感など)
  • これまでに試した治療や薬剤の効果

よくある質問と回答

Q1: 熱がないのに肺炎と診断されました。本当に肺炎なのでしょうか?

A1: 熱がなくても肺炎の可能性は十分にあります。実際に肺炎患者の約2割は発熱しない「無熱性肺炎」です。診断は症状だけでなく、胸部X線検査や血液検査などの結果を総合的に評価して行います。画像検査で肺に炎症や浸潤影が確認され、血液検査で炎症反応が上昇していれば、発熱がなくても肺炎と診断されます。

Q2: 咳だけが続いていますが、いつ頃受診すべきでしょうか?

A2: 咳が2週間以上続く場合は、肺炎を含む様々な呼吸器疾患の可能性があるため、受診をお勧めします。また、咳以外にも様々な随伴症状を伴う場合は早めの受診が必要です。「熱がないから様子を見る」のではなく、咳の持続期間と他の症状を総合的に判断することが重要です。

Q3: 高齢の家族が「元気がない」程度の症状しかありませんが、肺炎の可能性はありますか?

A3: 高齢者では典型的な肺炎症状(発熱、咳など)が現れにくく、「元気がない」「食欲がない」「ぼーっとしている」といった非特異的な症状のみでも肺炎が進行している場合があります。65歳以上の方で、普段と比べて活動性の低下や食欲不振が続く場合は、肺炎の可能性も考慮し医療機関での評価をお勧めします。家族の方の「いつもと違う」という観察が重要な手がかりになります。

Q4: マイコプラズマ肺炎と普通の肺炎の違いは何ですか?

A4: マイコプラズマ肺炎は「異型肺炎」と呼ばれ、一般的な細菌性肺炎とは様々な点で異なります。発熱が軽度または無熱のことが多い、乾いた咳が主体(痰はあまり出ない)、若年者に好発する、胸部X線所見が軽微なことがある、一般的な抗生剤(ペニシリン系)が効かない、などが代表的なポイントです。治療にはマクロライド系やニューキノロン系の抗生剤を使用します。

Q5: 無熱性肺炎の治療期間はどの程度ですか?

A5: 無熱性肺炎の治療期間は原因菌や重症度により異なりますが、一般的には抗生剤治療を最低でも5日以上行います。症状の改善には通常3〜5日程度かかり、完全な治癒には2〜3週間程度を要することも多いです。治療中は定期的な受診により、症状の改善と検査値の正常化を確認します。自己判断で治療を中断すると再発や耐性菌の発生リスクがあるため、医師の指示に従って完全に治療を終了することが重要です。

まとめ

無熱性肺炎は決して稀な疾患ではなく、肺炎患者の約2割を占める重要な病態です。「肺炎=高熱」という固定観念にとらわれず、持続する咳や倦怠感、呼吸困難感などの症状に注意を向けることが早期診断につながります。

特に高齢者や基礎疾患をお持ちの方では、典型的な症状が現れにくいため、家族や周囲の方の観察も重要になります。2週間以上続く咳や原因不明の体調不良がある場合は、発熱の有無に関わらず医療機関での評価を受けることをお勧めします。

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監修医師:峰岸 真史
医師/医療法人社団峰真会 理事長。内科・皮膚科・アレルギー科を専門とするステーションクリニック東大宮(さいたま市見沼区)の創業者であり、開院後4年間で来院者数は35,000人超。国内外の診療ガイドラインや学術論文を根拠にしつつ、日々の診療で得た知見を分かりやすくまとめ、皆様に医療をもっと身近に感じていただけるような記事作成を心がけています。
[所属学会]日本内科学会、日本アレルギー学会、日本循環器学会、日本呼吸器学会、日本消化器病学会、日本消化管学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本美容皮膚科学会

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